【第17回】全米プロ２００６雑感

2016.04.01　|　篠原嗣典

全米プロ２００６雑感

●勝つ準備は出来ていた？

　元々全米プロは４つのメジャーの中で一番扱いが小さい傾向があったが、今年はよりそういう感じがした。テレビ中継も、デジタル放送を見ることが出来ない人にとっては、ライブで全日をじっくりと見ることが難しかったはずだ。

　それでも、会場のメダイナＣＣは興味深い改造を４年前に終え、なかなか面白い試合になる予感はしていた。タイガー・ウッズは前回のメダイナ大会で勝っており、改造後のコースをプレーした後に「このコースは好きなコースだ」と不敵に笑ったという話が事前に流れてくると、対タイガー用のコース改造を繰り返してきたゴルフコース関係者のここ数年の膨大な努力は、全て無駄でむしろ、タイガーを援護射撃するという皮肉な結果になっている現実をメダイナでも見ることになるのか、とやや虚しい気もしてきた。

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