まえがき
第13巻は2003年に書かれたものです。
つけっぱなしになっていたテレビからスターダストレビューの『今夜だけきっと』が流れたのです。お菓子のコマーシャルでした。
この曲は、大好きな曲で、1986年に発売されたのですが、生まれて初めてレコードではなくCDで買ったアルバムの収録曲です。
2013年に聞いても良い楽曲です。
13巻には同じタイトルの話があります。
以前、好きな話の投票をしたときに1位になった話で、今でも話題になったりする話です。
当時の反響もGolf Planetで最大でした。
後日談のような話も収録されています。
今夜だけきっと、で繋がっていく、過去と現在みたいだと、ちょっと興奮してまえがきを書くことになりました。
また、名前は出てきませんが、全国大会で2位になった小学生が登場する話もあります。
石川遼くんに初めて会ったときの話です。
現在のような活躍を予言はしていませんが、印象などはなかなか面白く書けています。
ゴルフのエッセイとして13巻は無制限なフリースタイルという感じで広い範囲で2003年に感じたことを書いています。
楽しんで読んでいただき、現在に繋がる何かがあることを祈っています。
(2013年6月)
Because Golf is all in all
昨年末に作成したボールマーカーの裏面に浮き彫りした文字は、何故ならゴルフは何よりも大切なものだから、という意味である。
2003年になって、嬉しいことが続いている。
新しく腕時計を買ったり、ずっと見たかった映画を見たり、読みたかった本を読んだり……。 のんびりとした時間が流れる快感の中で小さなハッピーがたくさん散りばめられているような感覚である。
そして、年明けから誓いを立てたゴルフの方針がゴルフの調子を上げる原動力になっているのが、本当に気持ちがいいのだ。
オヤジゴルフに徹するのが今年のテーマである。
イヤらしく上手いゴルフを目指したい。
40代になる自分が具体的なビジョンとなって感じるようになってきたのと、年齢に逆らう無謀さに嫌気が差したことが原因である。練習もアプローチを中心にするように意識しているし、クラブを無理に動かすのをやめて、小さくスムーズな動きになるように意識した。
その結果、とにかく芯に当たるのである。
芯に当たることがこんなにも気持ちが良いことなんだ、と改めて考えさせられた。
クラブの性能が上がって、多少芯を外しても結果として表面化しないゴルフに慣れてしまっていたことを大いに反省した。知らないうちに、甘さは浸食するものである。
正月明けから練習場に通い、そんな小さな快感に酔ったり、反省したり、ゴルフへ行く準備に明け暮れた。
本音では、何よりもそういうことが出来たことが幸せだった。
その幸せが、他の小さなゴルフに関係のない部分での幸せを運んできているのかもしれない。
初打ちは、諸事情で今週末になりそうだ。
さて、コースでも渋く芯を食わせることに集中したゴルフが出来るか? 自分自身の事ながら客観的に楽しみである。
また、Golf Planet のオリジナルマーカーが出来上がったので、それを使ってラウンドすることも楽しみである。
ゴルフを軸に楽しいことばかりが続く1年であれば最高である。
(2003年1月7日)