わらしべ長者
先日、ある知り合いの所に伺ったら、アンティークのクラブを購入したと自慢気に見せられた。私の叔父が、アンティーククラブのコレクターだったので、詳しいとまでは言えないが、基本的な知識だけはある。
残念ながら、そのクラブはレプリカであった。よく見ると、レプリカであることが分かるようになっているのであるが、その方はショックを受けていた。英国などのゴルフショップには、お土産用にアンティーククラブのレプリカが売っていることがある。たぶん、そういうものであろうと説明した。
その方は、ネットのオークションで購入したという。個人売買は利点も多いが、責任は自らが取らなければならない。このような場合、仕方ないな、と諦めるしかない。
個人でクラブの売買をすることについては、クラブ売ります買いますというようなホームページなどが盛況なのを見ると、想像以上に盛んなのだと思う。私も昨年の12月に、練習場で物々交換を経験した。
練習を見て欲しいと要請されて、時間を約束して練習場に行った。Tさんは、運転手付きの車で来るほどのお金持ちで、開業医だとの話だった。新しいクラブを買ったのだが、全然当たらない、という悩みを抱えていた。実際に、ボールを打ってもらうと、確かにゴロしかでない状態だった。
アドバイスすることはただ一つだった。クラブが難しすぎる。力がない女性が重すぎるクラブを使った時のように、クラブに使われているようなスイングになっていた。アイアンは良いが、ドライバーとスプーンはどうにもならなかった。