共同作業の功績
テクニカルな意味で完璧な料理人がいたとする。古来から伝わるレシピがある料理を得意とするのは、自然の成り行きだが、料理人としてのプライドが高ければ高いほど、それだけでは満足できなくなるのも、また、自然な流れである。
古来からのメニューには致命的な欠点がある。
一つには、ユーザーである美食家たちの欲求は常に変化をしていて、その変化は古来から共通ではなく、現在という特異な物である場合が多いことである。つまり、いつの時代も古い物を知れば知るほど、新しい物に期待が高まるものなのだ。