八十一歳のキャディ
キャディのスタイルとして代表的なのは、ヘルメットをして、それを覆うように布を被っているものだ。だから、顔の大部分が覆われていて、あまり顔が見えない。だからという訳でもないが、普段はあまりキャディの年齢について注意することはなかった。
しかし、先日、あるコースで81歳のキャディと遭遇したのだ。
最初に感じたのは、ずいぶんと小さなストライドで歩くなぁ、ということだった。私たちの1歩で3歩は歩いている感じだった。ちょこまか歩いているのに決してスピードは速くない。だから、歩く姿を見て、早く行かなきゃ、と思って足を速めると、キャディは私たちに遅れて来るという感じになった。