■4、5
――ドン
と小下が有馬に原付ごとタックルされる。
小 下「うわっ」
――ガッ
と転がる小下。
同時にリュックから望遠鏡が飛び出る。
小 下「うわ」
「望遠鏡!」
「ちょっ……!」
と望遠鏡を慌てて拾い、
ふと見ると、原付には有馬が乗り込み、
有 馬「ちょっと 借りるぜ」
小 下「え?」
――ブロロゥ
と緊急発進する原付。
望遠鏡を抱えたまま、
小 下「え? え? え?」
戸惑う小下の背後から、
――ドドドド
と近づくバイク。
――ぶわっ
と煽られる小下。
小下のすぐ横をバイクが数台駆けて行く。
小 下「!?」
駆けて行くバイク。
メンバー「〝暗怒牢滅堕(アンドロメダ)〟の生き残りが! しぶてェ野郎だ!」
「〝振亜死神(プレアデス)〟全員で追い込むぞ オラ!」
――ドドドド
とその中心に、振亜死神(プレアデス)のボス。
彼らは6人チームである。
モノローグ「本当に……」
小 下「僕のバイク……」
とあわあわ。
モノローグ「――物騒な街だ」
■6、7
望遠鏡から覗く、プレアデス。
小 下「(オフ)プレアデス星団」
「(オフ)日本名 昴」
望遠鏡から覗く、アンドロメダ星雲。
小 下「(オフ)で こっちが アンドロメダ星雲」
望遠鏡から目を離し、イライラする小下。
小 下「って」
上空から、小下の居る場所を見下ろす。
公園の芝生。
小さな街の公園ではなく、森の一角とも見える大きな公園の真ん中。
小 下「今夜は箱根で星見ようと思ってたのに!!」
「結局市内の公園かよ!」
ごろりと寝転がる小下。
小 下「あーあ」
寝転がった小下が見上げる星空。キレイな星空だ。
大ゴマ。
天を見上げ鼻をかく小下を上空から。
小 下「街の喧騒を離れた 深夜の公園……」
「周囲もわりと暗いし ちょっと見るくらいなら 穴場かな……」
前のコマにパイル。