まえがき
体型は言うまでもなく、顔にも性格にも自信が持てなくて、人に嫌われないようにコソコソしていた十代から二十代前半の私。そんな私にとっての合コンとは、「選ばれた人しか参加できない、王子様とお姫様が集まる舞踏会」のような、華やかなイメージでした。
そんな考えが覆されたのは、離婚を機にエステティシャンになった?歳の頃のことです。エステの施術中、お客様の会話にたびたび出てくる合コン話。「先週行った合コンで彼氏ができたの」「合コンで私のタイプがいたの」など、私の想像と異なる、身近な話ばかり。その後、?キロのダイエットに成功した私は、夢にまで見た合コンに誘われるようになりました。さらに「安藤さんの友達で合コンしたい子いる?」と、男性からも合コンのお誘いが増えてきたのです。
あるとき、お客様の「綺麗になっても、見せる相手がいない。彼がいたら、もっとエステに通いたいって思うかも」という言葉に、例の男性の言葉を思い出したのです。「私が幹事になって男性を集めればお客様も喜び、サロンの仕事も増える!」と。
それから男性を口コミで集め、女性をインターネットで募るようになりました。合コンサークル「カリテクラブ」設立のきっかけです。参加者は年々増え、多いときには年間500回以上の合コンをセッティングするハードな毎日でしたが、女の子の「参加して良かった!」という感謝の言葉と笑顔が、私を元気にしてくれました。
私の喜びは、自分を頼りに集まってくれた方々を心から笑顔にすることです。合コンの目的は異性との出会いですが、それだけではなく、私の合コンをきっかけに笑顔を思い出してほしいのです。合コンの時間はおよそ2時間半。その中で、運命の出会いがあるのが合コンの素晴らしさ。合コンにネガティブなイメージを抱いたり、参加することに躊躇している方も、ぜひ本書を最後まで読んでみてください。きっと合コンを今まで難しく考えすぎていたんだなと思ってくれるはずです。あなたは幸せになるべくして、この本を手に取っているというということを、どうぞ信じて最後まで読んで下さいね。
合コンプランナー 安藤京花