1・1 選択肢を増やしても不幸にはならない
Aさんの場合、例えば好きなタイプを聞いても「そんなにこだわってないのよね」という回答が返ってきます。「普通のひとでいいの、見た目とか後からなれるだろし」と言うけれど、Aさんの理想の「普通」とは「自分より優れた尊敬できる男性」であり、自分を幸せにしてくれると思っていることが前提なのが厄介です。
他にも良くある「普通」は、「自分より年下のほうが関係は上手く行くわ。だって、前に付き合った彼氏が年下で、あの時が一番幸せだったから」「わたしは何でも言うことを聞いてくれる年上がいいわ。わたし末っ子だから、その方が幸せになれるわ」その他にも「仕事がこうだったら」、「地元が一緒だったら」いい、など「だから幸せなれる選択」を主張しがちです。
でも待ってください、そもそも「普通」を作り上げたのは誰なのでしょう? そして「自分の選択肢はこれだ! これしかない! これじゃないと自分は幸せにはなれない」と決めつけたのは、いつだったのか覚えていますか? 「ここから先は不幸、危なっかしい境界線。それ以上進むとえらい目に合うはず」と思い込ませたキッカケです。
あなたの体が大人になったように、環境や状況も日々、変化して成長していくものだとしたらそろそろその「普通」を「普通じゃない」選択肢に入れ切り替えることが必要です。