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一生役立つゴルフ練習法 第三巻

【第1回】第十三章 トップでは左ひじを真っ直ぐ、右ひじを90度曲げる!

2014.11.28 | マーク金井

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第十三章 トップでは左ひじを真っ直ぐ、右ひじを90度曲げる!

 

 前回、テークバックにおける手首のコックについて説明しました。大事なことなので繰り返します。テークバックにおいては……左手首は親指が立つように、縦に手首を曲げていきます。対して、右手首は左手首同様、縦に曲げると同時に、甲側にも曲げていきます。左手に比べると少し複雑な動きになりますが、野球のボールを振りかぶって投げる時のように手首の使い方です。もしくは蕎麦屋の出前持ちの形。右手首の甲側にしわができるように曲げていきます。

 この手首のコックが完了すると左腕が地面と水平に達した時、シャフトはほぼ垂直になります。これはテークバックの途中であると同時に、ハーフショットのトップとなります。今まで手首のコックを意識しなかった人の場合ですと、「シャフトが立った」感じになると思いますが、それでOKです。

 そして、このポジションでグリップエンドの向きをチェックすると、クラブが正しい軌道を描いているかどうか確認できます。グリップエンドの延長線が飛球線(ボールと目標を結んだライン)よりも少し手前側を指していればOK。グリップエンドの延長線がボールよりも向こう側(外側)を指している場合はシャフトが寝ています。シャフトがもっと立つように手首をコックして下さい。対して、このポジションでグリップエンドがつま先のライン上を指す場合はシャフトが立ち過ぎています。この場合は、シャフトを少し寝かせるようにしましょう。手首をコックした時、右手首を甲側に折るように心がけるとシャフトが立ち過ぎるのを修整できます。

 このハーフショットのトップが正しくできると、実は、トップが簡単に決まります。手首のコックが正しく決まれば、後は肩を少し入れること、腕を少し振り上げるだけでフルスイングのトップになるからです。

 言い換えると、多くのアマチュアはこのハーフショットのトップがちゃんと出来てません。コックが遅れているためにトップ付近で手首を使い過ぎたり、インサイドに引きすぎた反動でトップ付近でクラブを担ぎ上げる動きをしてしまうのです。トップで右ひじが大きく空いたり、トップでシャフトクロスするのも同じ。トップの形が悪い人の99%はハーフトップの形が悪い。だからトップ付近でクラブや体が余計な動きをするのです。

 話を戻しましょう。ハーフトップの形で手首のコックが完了し、シャフトを立てる。これができたら、肩を少し入れる。アドレスで前傾してますから、左肩は下がり、右肩は上がっていくのが正しいモーションです。そして、手は右耳の高さぐらいまで振り上げていきます。

 この腕の振り上げで意識してほしいのが左右のひじの関節。左ひじはピンと伸ばし、右ひじは90度曲げる。右ひじを曲げることで左ひじを伸ばすと言ったらいいでしょうか? グリップエンドを外に向けることを意識しながら右ひじを曲げていくと、左ひじがピンと伸びてきます。言い換えると、トップでは左ひじが伸びているのが絶対条件。

 左ひじが伸びてくるとトップが美しくなります。それだけではありません。緩みのないトップを作った方がパワーが蓄積されますし、ダウンスイングへの移行もスムーズになるからです。

 まずは左ひじがピシッと伸びたトップを作って下さい。そしてそれをデジカメで確認しましょう。もしトップで左ひじがぐにゃりと曲がってしまうならば、画像添付してメール下さい。個別でレッスンいたします。