第四週
いつかガソリンが尽きるときも来る。 よく目立つ赤い車はせめてもの擬装で夕暮れに燃え上がれ 僕らの旅が終わるときも来る。 つまさきだちの真夏の果てをゆく鳥と何も変へられなかつた僕と 終わるときは死ぬときよと君は言ってくれる.....
きみが冷凍庫に住む、3
アイスキューブかきわけ掴む腕(かいな)あり、わたしのあかごわたしのあかご とうめいなくちびるひらきひたひたとわたしの罪に吸いついてくる めくるめく のこされた痕 罰を選ぶか おそ.....
第三週
逃亡者はとりあえず海を目指すものなのだろうか。 二人くらいは砂丘を目指してみるのもありなのではないだろうか。 でも君が「海がいいの」と言った以上は従うさ。 人が海に沈むシーンで始まつた映画を僕は海として観た まったく片田.....