遊具の時間、2
もう庭へ出てもいいよね いもうとは柑子の皮をぺろりと吐きぬ 微熱なる唇にはさまれたままアイスの棒の「アタリ」ひかれり おいでよ ここまで おいでよ いもうとに ひかりをたくさん てわたしたくて.....
第五週
僕らは確かに 追われているのだろう。 誰からかはわからなくとも、 二人がその感覚を共有していればよかった。 腐食する銅に滴る水音の数だけ違ふ幸せよあれ 君が思いっきり嘲笑ってくれるなら、 僕はどんな追跡者のことだって妄想.....
遊具の時間、1
うれしいと 口にだして みたのです ほこらしく名前を 忘れて、公園、うれしい 「わたしのつぼみも ふくらんでゆきます」 「うそつき」 うすももの舌ぺりぺりと剥がれおちさくらはなび.....