第十六週
この街から夜という夜を奪ったガソリンスタンド大炎上は、 三日三晩燃え続けた。 モノクロの映画の中に真つ黒な血が流れてた昨夜のさむさ 少年は真っ黒な燃え跡のなかに、 二つの指輪がかすかにきらめく.....
舞い上がれ、4
すきなひとがすきな場所からすりこんだ香水みたい。生きるやりかた あかねさすむらさきルージュだれよりも下睫毛には自信があるの 妹と紹介されて どちらか判断できない にくむことはでき.....
第十五週
ちぎれるかと思うくらいに君に強く手を引かれて走り出す。 君はもう行き先を決めていた。 乗り捨ててきたはずのハーレーがそこにあった。 これは幻だろうか。 今からこのハーレーは、朝日と見間違.....