ノーマル四間飛車、大切な十箇条!

藤倉勇樹五段による「基本のキ」シリーズ第3弾が5月15日に発売します!
タイトルは「振り飛車定跡 基本のキ」。
ノーマル四間飛車、角交換四間飛車、相振り飛車の3章立てです。
藤倉先生がそれぞれの極意を伝授いたします。

ノーマル四間飛車の「基本のキ 大切な十箇条」がこちらです。
手順を覚えるのは大変ですが、方針があると実戦でも迷わずに指せそうですね。
これらの十箇条を実戦でどう生かすのか、少し見てみましょう。

では早速、こちらの図をご覧ください。
駒の損得は桂香交換で大差ないですが、龍、馬、と金がよく働いている先手に比べ、
後手は銀が遊んでいて、と金も玉の反対側に向かいそうです。
先手優勢に見えますが、ここからどう指しますか?

まず▲5二とを考えますが、これが意外と難解です。
細かい説明は省きますが、将来△3三玉と逃げられると、後手の馬が急に働いてきます。
第12図では▲4五桂が好手です。
終盤では、いかに敵玉を動けないようにするかが大事ということですね。

そして、ここで十箇条を思い出してください。

「9、取った桂香を急所に打つ」
「10、優勢なときは確実な攻めを心掛ける」

持ち駒の桂馬を使って玉を逃さないように寄せる、まさに十箇条通りの寄せ。
皆さんも十箇条を覚えて、実戦で四間飛車を試してみてください。

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取材5連投@週刊将棋4月30日号

平日5日間すべて取材だった週刊将棋渡部です。徳島ラーメンの人気店に行ったら、生卵がまるで調味料のように置かれていて、取り放題なのには驚きました。
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名人戦第2局は羽生挑戦者が激しい戦いを制して2連勝。4年ぶりの復位に向けて前進しました。相掛かりシリーズとなるのか、それとも違う戦型になるのか、第3局はゴールデンウィーク明けです。
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マイナビ女子オープン第3局は加藤挑戦者が鋭く攻めて快勝。2勝1敗として女王まであと1勝としました。苦しい内容が続く里見女王ですが、反撃はあるのでしょうか。
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私は月~水と女流王位戦の開幕戦へと行ってきました。四国上陸は人生初です。対局は千日手指し直し後の大熱戦。1分将棋の中、詰めろ逃れの詰めろの応酬は見応えがありました。12時間近い激闘は、女流棋戦では最長記録ではないでしょうか? 第2局も取材に行く予定なので楽しみです。
木曜は女子大生のインタビューへ。将棋がすごく強い子ですが、本紙でちゃんと取り上げるのは初めてでしょうか。24トークで盛り上がりました。こちらの掲載は再来週の号の予定です。
金曜は竜王戦の取材。ギリギリ終電で帰宅し、夜中に原稿を書いて忙しい1週間がようやく終了でした。
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. その他今週号の内容はこちらで!

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「将棋新世紀 PonaX」の最新画面公開!

今日は将棋ソフトの紹介をします。
これが「将棋新世紀 PonaX」(5月30日発売)の最新画面です!!



これが対局中の画面です。
今回のPonaXでは対局中にPonanzaの読み筋が見れたり、
検討モードを起動する
こともできます。
ちなみに読み筋は隠すこともできますので、ご安心を。
激指シリーズとは違う、未来的なデザインもPonaXのウリです。


PonaXの情報はこれからも少しずつ出していきますので、お楽しみください。

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本日、打ち合わせをしていた長岡先生と戸辺先生にばったり遭遇。
それだけでもびっくりですが、
なんと長岡先生は明後日深夜1時15分放送のテレビ朝日「夏目と右腕」にゲストとして出演とのこと!
(個人的に番組を毎週録画していたので三重にびっくりしました)
皆さんも是非ご覧ください。番組URLはこちら


長岡先生から書籍執筆に関する話は果たして出るのでしょうか(笑)




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マイナビ女子オープンは1勝1敗に

皆さんこんにちは。週刊将棋の荒井です。ツツジがきれいです。散歩をしていても気持ち良いです。

第7期マイナビ女子オープン五番勝負第2局が、4月8日に神奈川県秦野市「元湯陣屋」で行われ、里見香奈女王が挑戦者の加藤桃子奨励会1級に勝ち、1勝1敗のタイにしました。

元湯陣屋は陣屋事件でも有名で、将棋界の聖地とも称されます。升田幸三実力制第四代名人らの色紙やパネルが飾られていて、戦国時代の甲冑なども多数展示されています。将棋ファン、歴史ファンにはたまりません。

里見女王は昨年に続き2回目。「由緒がある陣屋で対局できるのはうれしい」。加藤奨励会1級は初めての陣屋対局で、「数々の鋭局が指され、歴史ある陣屋で指せるのはうれしい」と感想を語りました。両者とも、勉強のために訪れたことがあるとのこと。里見女王は王位戦の深浦康市王位-広瀬章人六段戦、加藤奨励会1級は王座戦の渡辺明王座-羽生善治二冠戦(肩書きは当時)。いずれも千日手となり、指し直し局も大熱戦の将棋でした。

第3局は25日に山形県天童市「ほほえみの宿 滝の湯」で行われます。熱戦が期待されます。

 

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「決定版!超速▲3七銀戦法」星野先生からコメントいただきました

4月23日に発売が迫った、畠山成幸七段による
決定版!超速▲3七銀戦法」。
戦術書であると同時に、一つの戦法を巡る歴史書でもあるという、めちゃくちゃ面白い一冊になっております。


この「超速▲3七銀戦法」の創始者といえば、みなさんご存じの星野良生四段。
超速は「どうやったら無駄なく穴熊に組めるか?」という発想からスタートしたそうです。超速=速攻のイメージがあるので意外ですよね。その辺りについても書籍に詳しく記載されておりますので、ぜひ読んでみてください。





さて、このたび、その星野四段が本書についてのコメントをお送りくださいました!

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超速▲37銀のことが過去の実戦を元に丁寧に解説されています。第5章のクロスファイアという名前が印象的ですね。
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先生、お忙しい中本当にありがとうございます!


第5章のクロスファイア、確かに印象的ですよね。これは他ならぬ畠山先生の造語。
この形です。


羽生三冠がタイトル戦で採用したりして、有名な形ですね。
みなさん、これからこの形のことをクロスファイヤといいましょう!


発売は明後日です。ぜひ手にとって、読んでみてください。


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