名人戦開幕@週刊将棋4月16日号

週刊将棋編集部渡部です。花粉がひと段落し、すごしやすい季節になってきました。大会も多くて将棋シーズン到来です(個人的には1年中将棋シーズンですが)。

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名人戦が開幕しました。
私は第1局の取材へ。都内開催のため自宅から通勤し、2日続けて早起きでした! 2日目は朝事故で電車が止まってあせりましたが、何とか間に合いました。心臓に悪い……。
将棋の方はゴールデンカードに相応しい大熱戦となりました。第2局以降も楽しみです。

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日曜は職団戦に出てきました。A級での出場でしたが、某新聞社さんに2─3負けで1回戦敗退でした。大会は午前中で終わりましたが、結局S級の決勝が終わるまで将棋を見たり、色々な人と話して回ったりしていました。大きなイベントは人と会うのも楽しみの一つであります。関西の某中継記者さんは大阪から日帰りで参戦だったとのこと。さすがですね。
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その他今週号の内容はこちらで!

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「将棋新世紀 PonaX」9,700円で先行予約開始!


初代電王、第3回電王戦でコンピュータ側の大将を務めるPonanzaを思考エンジンに据えた
将棋新世紀PonaX」(ポナックス)の先行予約が始まりました!


標準価格は12,800円+税ですが、先行予約価格は税込みで9,700円!
かなりお得です。


レーティング3000、最高棋力八段の強さをぜひ体感してください。


ちなみに私(自称二段)もテストプレイで対局してみましたが・・・結果はいうまでもないですね。


電王戦第5局は明日。いい将棋を期待しています。



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マイナビ将棋チャンネル、スペシャル企画 麻雀編!


ここは将棋編集部ブログですが、マイナビでは麻雀書籍も作ってますので、今日はその宣伝を。
日本最大のネット麻雀サイト「天鳳」で初めて「天鳳位」の称号を獲得したカリスマプレーヤー、ASAPINがニコ生に登場します!!


4月15日発売されるASAPINの麻雀戦術書「超精緻麻雀」は、大きな反響をいただいています。先日Amazonのヒット商品ランキングでも1位になりました。


このたび、書籍の発売を記念して、著者のASAPINさんにニコ生に出演していただけることになりました。


書籍執筆の裏話や、寄せられた書籍の内容等に対する質問に本人が答えます。


「神」と呼ばれた男の本音が聞けるチャンス!
ぜひご覧ください。 タイムシフト予約はこちらから


番組ではASAPINさんへの質問を募集します
書籍のこと、麻雀のことはもちろん、プライベートなことまでどんな内容でもけっこうです。
soft@mynavi.jp宛にメールにて質問をお寄せください。



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詰将棋解答選手権

皆さんこんにちは。週刊将棋の荒井です。暖かくなってきましたね。

3月28~30日に、第3回電王戦第3局、詰将棋解答選手権チャンピオン戦の取材で大阪に出張しました。いずれのレポートも発売中の4月9日号に掲載されています。

詰将棋解答選手権チャンピオン戦は大阪市で行われた関西会場を取材しました。優勝経験者の船江恒平五段、斎藤慎太郎五段、初出場の久保利明九段らが試験を受けているかのように、鉛筆で解答を記入していました。第1ラウンド・トップタイだった藤井聡太君は平成24年入会の奨励会1級で11歳。第1ラウンドを20分、全問正解でクリアしました。解答を終え、会場を出る藤井君を見て、久保九段は「忘れ物でも取りにいったのかと思った。藤井君が退出したとき半分も解けていなくてあせった」と驚いていました。藤井君は「解答には自信がないが、早く解けたので良かった」と感想を語ってくれました。難問ぞろいの第2ラウンドで、藤井君は順位を落とし、最終的には23位でした。

なお、詰将棋解答選手権は若島正さんが初出場・初優勝を果たしました。大阪会場の出場者では斎藤慎太郎五段の5位が最高でした。

第2ラウンド終了後、問題をチラッと見ました。33手詰め! 39手詰め! 難しすぎます…。

 

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「勝ちやすい」将棋が分かる本


4月23日に「最強アマ直伝!勝てる将棋、勝てる戦法」が発売となります。
この本の著者は、3月15、16日に行われた第37期朝日アマ名人戦トーナメントで優勝した今泉健司さん。
2手目△3二飛戦法で升田幸三賞を受賞したことを覚えている方も多いと思います。








タイトルからも分かる通り、本書のテーマは「勝ちやすさ」。
まずは戦法選択について冒頭で以下のように述べています。
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現在、私のメイン戦法は中飛車。条件付きで向かい飛車である。アマ大会を勝っていく上で一番勝ちやすいと判断しているからだ。理由はまず、戦型の指定が100%可能なところ。居飛車党の戦法はさまざまだが、全て相手との合意がないとできない。その点、中飛車は自分の意思で戦型を確定でき、自分のペースで戦えることが大きい。次に、一つの戦法に限定することで、相手の対策もある程度限定できること。
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戦法を限定して、対策を限定して、目指すは自分なりの「勝ちやすい局面」。


局面は互角でも、勝ちやすい局面と勝ちにくい局面があるなら、
勝ちやすい局面を目指すべき、ということですね。
(画像はクリックすると大きくなります)

















というわけで、紹介されている戦型は主に中飛車です。
最後に向かい飛車編と次の一手問題があります。


紹介した局面がたくさんありますが、
せっかくですので、アマチュアの将棋がブームの火付けとなった、
中飛車左穴熊から最新形を少しだけお見せします。


図は中飛車左穴熊対三間飛車の基本図と言っても良い局面です。
ここで▲5六飛という指し方もありましたが、それにはどうやら△4四銀と出る指し方が有力らしい…。(もちろん本文中で解説してあります)
そこで出てきたのが、低い構えで▲3八銀とする指し方。
△4四銀には▲5四歩の反撃があるので、後手も△4四銀型には組めず、
△3四飛~△2四飛も▲3八銀で問題なし。
これが最新の研究のようです。


プロの将棋でなぜ▲5六飛と早く浮く形が指されなくなったのか疑問に思っていたので、
個人的にはとても勉強になりました。










このあと相穴熊編も解説されていますが、
今泉さんによると「美濃囲いで戦われる方が怖い」とのこと。
これは興味深いです。


他にも「勝ちやすい将棋」を指すためのエッセンスがふんだんに書き込まれています。
気になる研究手順は書籍でご確認ください。


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