終局直後の様子。
終局後のインタビューに答える上田女流三段。
【上田初美女流三段インタビュー】
―― 一局を振り返っていかがでしたか。
「歩を突いてあったので(29手目▲3六歩)銀を前に出したくなった(31手目▲5七銀~▲4六銀)のですけど、中盤はすごく難しかったですね。飛車を寄られないほう(44手目△6四飛のところ、それ以外の手)がわからなかったですね。
―― △6四飛(44手目)のところですね。
「はい。△6四飛に▲5八金と上がって、少し動きやすくなったかと思いました。と金を作られるので、すごく自信があるというわけでもなかったです。もう一手入っていたら、はっきりこちらが悪いと思いますので。本譜は歩があまり当たらないので、そこがどう生きていくのかなと思っていました。
―― 優勢を意識されたのはどのあたりでしょうか。
「この香(9九の香)が意外と取られにくいので、(相手の9一香を)取り切れればよくなるのかなと思っていました」
―― 1筋の逆襲からスピーディーな展開でした。
「そうですね。(△1六歩と)取り込まれても次にすぐなにかあるわけではなかったので。(1八の)香車が置いてあるとそんなに響かないことが多いですから」
―― 勝ちを意識したのは。
「そうですね……。難しいのですが、少しずつ優勢が広がっていったのかなと。はっきり勝ちになったというのは、部分としては難しいのですが、こちらの玉に手がつかずに攻めがつながりそうだなと思ったあたりでしょうか。桂を打って(87手目▲2五桂)角を取れると角得なので、あのあたりははっきりよかったかなと思います。
敗れた竹俣女流1級も冷静に一局を振り返った。
【竹俣紅女流1級インタビュー】
―― 一局を振り返っていかがでしたか。
「序盤で角を上がった(38手目△2四角)のがよかったのかどうか。(△3五同歩と)取るのが自然だとは思ったのですが、ちょっと流れを変えてみようかなと思って。それがどうだったのかなと。あとは、端攻め(78手目△1五歩)が思ったよりうまくいかなかったのが……」
対局が行われている将棋会館1Fにあるショップを紹介します。
盤・駒、棋書、将棋や棋士の関連グッズが豊富に取り揃えられている。
将棋を題材にした大人気マンガ『3月のライオン』のポスター。
棋書の新刊が直筆サイン入りで販売されている。
女流棋士ファンクラブ『駒桜』のトートバック。こちらの商品は楽天市場の「日本将棋連盟デジタルショップ」でも取り扱っています。