対局場の常磐ホテルは1929年に創業しました。皇室御用達の格式ある「甲府の迎賓館」です。四季の移ろいが感じられる広大な庭園、「信玄の湯」として知られる名湯の湯村温泉、山梨の食材を使った旬の献立が楽しめます。愛棋家の山口瞳は常磐ホテルの庭園を愛し、特にたわわに実るカリンの生命力に惹かれたことから、「花梨の庭」と名づけていました。
常磐ホテルでは囲碁と将棋のタイトル戦が多く行われています。マイナビ女子オープンでは2018年の第11期で初めて対局場になり、今期で4期連続5回目の開催。西山女王はすべての対局で訪れ、なんと過去4戦全勝です。相性のいい対局場といえるでしょう。
(カリンの木。現在は花をつけている)
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