本局を戦っている山口女流初段は、今春に白百合女子大学を卒業。
卒業論文では「将棋由来の日常語」といった題材を扱い、その内容は日経経済新聞.comのコラムでも取り上げられている。
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中継室を訪れている棋士も、「確かに、将棋由来の日常語って探せば意外とあるのかもね。お隣の囲碁でも、『一目置く』や『駄目』とかはそうですよね」と興味を示している。
真剣勝負とはまた一味違った将棋の一面。
(モニターで本局の進行を改めて確認する室谷由紀女流初段。モバイル中継で簡単に進行を見ていたという。簡単に本局のここまでについてうかがった)
室谷女流初段「序盤の△2四歩~△2五歩は、相手の出方を見てから向かい飛車か三間飛車を決めようという狙いですね。先に△3三角と上がると三間飛車にした時に形が重たいです。しかし、先手の山口さんが早めに▲6七銀~▲5六銀とプレッシャーをかけてきたので、△3三角から向かい飛車にするのは無理があると見て本局は三間飛車になったのですね」
室谷女流初段「モバイル中継で見てましたけど、凄い展開ですよね。全然分からないです。現局面は、先手の2四銀と2八飛が働くかどうかが不安。自分は振り飛車側(後手)が指しやすいと思います」