多くの棋士は、千駄ヶ谷駅から歩いて将棋会館に来る。
対局者が長考に入って余裕ができたこのタイミングで、千駄ヶ谷駅から将棋会館までの道のり・風景を写真で紹介してみたい。
この写真を撮る最中に私服の森内俊之名人とすれ違ったりもしたので、将棋ファンの方は解説会などのタイミングで千駄ヶ谷の町を歩いてみるもの楽しいかもしれないですね。
(千駄ヶ谷駅を出発)
(新宿方面)
(将棋会館へは、駅から正面の道路を通ってゆく。その横には東京体育館が見える)
(建物を正面から。2020年のオリンピック開催地が東京に決まったことを祝う横断幕が多く掲げられていた)
(道なりに2・3分歩くと)
(鳩森神社に突き当たる。ここを、神社に沿うように左折する)
(道からは、右側に富士塚を望むことが出来る)
(すぐの曲がり角を右折すると、将棋会館の看板が見える)
(到着。千駄ヶ谷駅からは、徒歩5~7分)
長考から一転、一気に手が進み始めました。
攻め合いになり、互いに玉が薄い状態となっています。果たしてより有効な決め手があるのはどちらなのか。
先手玉は△8四桂や△8五桂から危険な状況にも見えますが......。
そして、午前中から多く時間を使っていた北尾女流二段は早くも1分将棋に突入。
難解な局面を迎えていますが、伊藤奨励会1級は相手にゆっくり考える猶予を与えぬよう早指しで応戦しています。ここは実戦的な駆け引き。
北尾女流二段は厳しい状況に追い込まれています。
![mynavi201309180101106手.gif](https://book.mynavi.jp/files/user/img/brand/shogi/mynavi-open/blog/import_mjo/mynavi201309180101106%E6%89%8B.gif)
勝った伊藤は2回戦で甲斐智美女流王位-香川愛生女流二段戦の勝者と戦う。
(終局直後の伊藤奨励会1級)
(同じく、終局直後の北尾女流二段)
(主催社による簡単なインタビューの後、感想戦が始まった)
伊藤奨励会1級 「同じ形の将棋を、予選でも指していました。その時は端歩を受けたのですが、相手の利が大きいかなと受けなかったのが本局の違いです。勝ちを意識したのは、最後に詰みを見つけた場面でした。次も、よい将棋が指せればと思っています」
北尾女流二段 「今日は持ち時間が3時間の将棋なので、じっくりと考えられると思っていました。しかし、序盤から使いすぎてしまいましたね。終盤は時間に追われました。終盤で△8四桂(94手目)と打たれた局面も、上に逃げていれば逆転の可能性があったかもしれませんが時間がなかったので。まず一番は、時間の使い方が反省点でした」