104手で甲斐女流五段が勝ち、２回戦進出を決めました。終局時刻は16時22分。消費時間は、▲加藤女流三段２時間42分、△甲斐女流五段２時間58分。
勝った甲斐女流五段は村田智穂女流二段－渡辺弥生女流初段戦の勝者と２回戦を戦います。
（吟）

甲斐女流五段の厳しい攻めが続き、勝ちに近づいています。図以下は△７七成香▲同玉△５七角成で寄り筋に入ります。

（康太）

ねじり合いが続いていましたが、図の△８六香が鋭い一着。▲同歩なら△１五角▲同歩△８七角▲８九玉△６九角成（参考図）で一気の寄りとなります。かなり厳しそうです。

実戦の加藤桃女流三段は▲５九銀と引いて退路を作りました。８筋は破られますが、将来的な▲８三歩を狙った反発力のある受けです。しかし後手に決め手があるかもしれず、先手のピンチに変わりはありません。

（康太）

図は直前の△２九飛に▲４六角と引いて１九香を守ったところ。飛車交換になりましたが、その後は細かい押し引きが続いています。ただし次の▲７四歩はうるさい攻めになるので、後手は４六角に働きかけたいところでしょうか。

（15時頃の鳩森神社）

（康太）

図は14時頃の局面。盤面の左半分で動きがあり、先手が▲６七金と上がったところです。脇腹が空いて怖く思えますが、２八角が後手玉に狙いをつけており、後手も強い態度には出にくいところ。双方とも自陣に不安材料を抱えての戦いです。



（康太）