序盤から丁寧に振り返って感想戦が行われる

（吟）

終局直後、まだ興奮冷めやらぬ様子の斎田女流四段

局後のコメントに斎田女流四段

「▲３五銀とさばかれて難しいと思っていました。△２四歩
と突いた手があまりよくなかったですね。△２四銀と打つべ
きだったかもしれません。あの辺りは少し苦しくなったと思い
ました。△４八銀（62手目）から馬と竜の交換になって、△
５六歩（70手目）と叩いたところで、よくなったと思いました。
（2年連続のベスト4について）また決勝に勝ち上がれるよう
に、いい将棋を指したいと思います」

首を傾げながらコメントする中井女流六段
「指せるかと思っていたんですが、香車を取らせた（△１九
角成......50手目）のがよくなかったかもしれません。手を与
えてしまったかな、と。香車を打たれた辺り（△８四香......
52手目）では悪くなったと思います」

（吟）

94手で斎田女流四段が勝ち、ベスト４進出を決めた。

投了図以下は▲８八銀と受けても△８七香成▲同銀△８八金で詰んで
しまう。後手玉は▲７一銀でも△９二玉で絶対に詰まない形で、投了も
やむなし。終局時刻は16時26分。消費時間は▲中井３時間△斎田２時
間27分

（吟）

図は▲６八銀と埋めた局面だが、△５八銀で後手の攻めが
決まりそうである

（吟）