図は13時30分過ぎの局面。▲２四歩の垂らしに対して、甲斐女王が△２六角と強硬に反発した局面だ。次に△３五角▲同歩△５五飛で銀が取られてしまうので、先手は▲５四歩と守るくらい。検討では以下△３五角▲同歩△５七飛▲３四角打△４五桂打▲同角上△同桂▲同角△４七飛成が示された。手順中の△５七飛が厳しい一手。△４七飛成まで進むと後手優勢のようだ。藤井九段は「あれ？　困ったかこれ？」とあごに手をやる。

先手が主導権を握って局面をリードしていく展開かと思われたが、この△２六角で流れが変わりつつあるようだ。

（検討する藤井九段、後ろから見守る佐藤慎四段）

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