[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

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20111029_78.gif図は15時30分頃の局面。後手は桂香を先手玉頭に設置し、上から押しつぶすように攻めている。対する先手は敵陣に竜を作り、横から後手玉に迫っている。伊藤四段は「後手が厚いとは思うが、先手も盛り返した」と話す。

後手は△2七歩成から攻める筋はあるのだが、単調に攻めると玉を4筋~5筋へ逃がしてしまい、そのとき6九の金が受けに働いて輝いてくる。たとえば、△2七歩成▲同銀△2六桂打▲2八玉△3八桂成▲同玉△2七香成▲4九玉(参考図)という筋だ。攻めるにはひと工夫がほしいところ。際どい終盤戦になりそうだ。
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(対局再開時の両対局者)

(文)

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20111029_69.gif図は14時50分頃の局面。後手は玉頭から攻め、先手は端から攻めて激しい展開になっている。陣形を比べると、先手は6九の金が遊んでいるのに対して、後手は中央に広い陣地を確保している。攻め合いではやや後手に分があるだろうか。互いに持ち時間は1時間程度。局面は中盤から終盤へ移りつつある。
(文)

第5期 >> 本戦2回戦

秋空

2011.10.29

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秋の空は高く感じる。千駄ヶ谷の国立競技場ではサッカーの試合が行われていて、外にも地鳴りのような歓声が響いていた。

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(11月の指導対局ポスター。今月は競馬がモチーフになっている)

(文)

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20111029_57.gif図は14時5分頃の局面。長谷川女流2級は端に手をつけてから▲2六香と打った。飛車取りなので△1五飛とかわすしかないが、以下▲1六歩△同飛▲1七歩で手番を握れる。端に加えて▲2三香成で角を攻める手があるので、先手は楽しみが出てきた。こうなると、▲5三歩のたたきがプラスに働いている。「これは焦りますね」と伊藤四段。甲斐女流王位はここで手を止めている。長谷川女流2級の才能を感じさせる鋭い一打だ。
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(対局再開後の長谷川女流2級。甲斐女流王位の端攻めを見て、天井を見上げた)

(文)

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図は13時40分頃の局面。端攻めを清算した長谷川女流2級は、急所のたたきで反撃に転じた。△同金は▲4五桂が両取りになる。△6二金寄は玉が狭いので、△4二金か△5一金引だろう。甲斐女流王位は攻め駒の桂香をさばき、先手玉を薄くしてポイントをあげた。長谷川女流2級も追随して後手玉に迫りたいところだ。伊藤四段に形勢を尋ねると、「甲斐女流王位が少しよさそう」と答えが返ってきた。

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(端攻めでポイントをあげた甲斐女流王位)

(文)