図は15時30分頃の局面。後手は桂香を先手玉頭に設置し、上から押しつぶすように攻めている。対する先手は敵陣に竜を作り、横から後手玉に迫っている。伊藤四段は「後手が厚いとは思うが、先手も盛り返した」と話す。
後手は△2七歩成から攻める筋はあるのだが、単調に攻めると玉を4筋~5筋へ逃がしてしまい、そのとき6九の金が受けに働いて輝いてくる。たとえば、△2七歩成▲同銀△2六桂打▲2八玉△3八桂成▲同玉△2七香成▲4九玉(参考図)という筋だ。攻めるにはひと工夫がほしいところ。際どい終盤戦になりそうだ。 ![111029_076.JPG](https://book.mynavi.jp/files/user/img/brand/shogi/mynavi-open/blog/import_mjo/assets_c/2011/10/111029_076-thumb-450x300-8559.jpg)
(対局再開時の両対局者)
(文)