[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

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110手まで、長谷川優貴女流初段の勝ちとなりました。 終局時刻は16時48分、消費時間は▲斎田3時間、△長谷川2時間53分。 

投了図以下▲6四玉の一手に△7二桂(△5二桂)までの詰み。最後は長手順の詰みを読み切って長谷川女流初段がプロデビュー2戦目にして挑戦者決定戦進出を決めました。

(八雲)

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simsat_72.gif▲清水-△里見戦は、△3七竜(図)と角桂を取り合って戦力を蓄えている。まだ囲いは互いに無傷。先手の銀冠は言わずもがな、後手も銀を引きつけて金銀四枚の囲いを完成させた。ここから寄せ合いが始まるのだろうが、終わるのはまだまだ先になりそうだ。▲斎田-△長谷川戦は最終盤を迎えているが、まだまだ本局は中盤戦。長くなりそうだ。
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(文)

第5期 >> 本戦準決勝

急転

2012.01.11

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saihas_91.gif▲斎田-△長谷川戦は、パタパタと進んだ中で大きな動きがあった。検討では「先手玉に詰めろがかからず、後手玉に先に詰めろがかかるので先手の勝ち筋」と言われていたが、左図では逆に後手の勝ち筋になっている。どうやら先手の▲3七同玉が疑問手だったようで、後手の攻めの当たりを自ら厳しくしてしまった。図の先手玉は上に逃げられない形になったのが痛く、粘るのは難しい。また駒を受けに使ってしまったことで、後手玉への攻めも遠のいている。長谷川女流初段にチャンスが訪れている。

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(文)

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saihas_71.gif▲斎田-△長谷川戦は、斎田女流五段が▲6六馬(図)と引いて後手の玉頭に照準を定めた。これは6一の飛車や4一の金を相手にしない考え方だ。実戦はここから△7八と▲8五桂△8九竜▲2八玉△8五歩▲8三歩△8六歩▲8二歩成△同玉と進行。互いに我が道をゆく激しい応酬だ。
saihas_80.gif勢いよく進んでいるが、千葉六段は「先手に歩がなくなったのが痛いかもしれません」と先手側の不安を口にする。先手は歩があれば▲8三歩が急所の一撃になるのだが、現状はその歩がない。再び後手が盛り返してきたかもしれない。
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(文)

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saihas_63.gif▲斎田-△長谷川戦は再び形勢不明に。後手は飛車を手に入れたものの、取り方の効率が悪く、手放しでは喜べないようだ。先手はその間に▲2二角~▲1一角成(図)と先に香得を果たした。先手は玉が露出して怖い形だが、後手も飛車一枚では寄せの態勢を築くことはできない。と金を再利用する必要があるが、それには時間がかかりそうだ。後手の攻めがもたついており、検討陣からは「後手自信なし」の声が出ている。
simsat_64.gif▲清水-△里見戦は、里見女流三冠が△6二金左(図)とじっと手を渡した。先手の角が飛車に挟まれていることを見越して、「動くのは難しいでしょう」と言っている。しかし、ここで青野照市九段が▲7五歩を指摘。△同歩と取らせることで、▲7九歩の底歩を用意する意味だ。するとどうなるか。飛車を渡しても怖くないとなると、先手から▲3三角成△2一飛成▲4四馬と踏み込む順が成立するわけだ。現状は先手がうまく指している印象を受ける。
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(中継室で検討する青野九段=左、千葉六段=右)

(文)