将棋ガールズ・番外編 ～将棋連盟台北支部会レポート～

青山学院大学将棋部に所属する現役女子大生、多々納光さんによるエッセイを掲載します。現在台湾に留学中の多々納さん。今回は将棋ガールズ番外編として、台湾からのレポートをお届けします。
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将棋ガールズ・番外編

～将棋連盟台北支部会レポート～

今年９月に台湾の台北市にやってきて、約２カ月が経とうとしている。初めは慣れないことが多くて、大学寮にたどり着いたその日から、生活を整えるのにバタバタしていた。とりあえず寮の前にセブンイレブンがあったのは大助かりだった。国立台湾大學は、昔は日本の旧帝国大学のひとつだったので、日本の国立大学からの交換留学生も多い。外国にいると日本人というだけで、すぐに友達になれる。大学寮では助け合いの精神で、さっそく仲良く情報交換などができた。
すぐに授業が始まって、履修登録をするのだが、授業内容の噂や前評判などもよくわからず、クラスに出てみたら難しすぎて、先生と目が合わないように、下を向いてしまう授業もあった (^-^;) 日本政治について中国語で説明しろと言われてもねぇ…笑。やっと最近になって、アジアの政治についても興味深く学べるようになって勉強も充実してきた(^^）

留学生には学部の専門授業のほかに、朝一で中国語の授業がある。学期が始まる前に中国語のクラス分けテストがあって、なんとか普通クラス（general course）とスピーキングを主とした上級クラス(enhancing course)、二つとれることになった。おかげで月曜日から金曜日まで、朝の8：00から週５日も中国語の授業を受けることになって、ちょっとつらい。しかも、海外の大学生はとにかく勉強熱心で、専門授業もみんなに合わせて、毎日遅くまで泣きながら予習復習せざるを得ない状態。せっかく入部した書道部にもなかなか参加できない（T_T）。だから授業の合間の空き時間には、ストレス解消もかねて、大学のジムのフィットネスプールで泳いでいる。とにかく体力と健康が第一なので（笑）

高野秀行六段からメールがあって、10月24日の将棋連盟台湾支部会の詳細の連絡をいただいた。支部会が行われたのは、台北市中心部にある中山駅から10分ほど東へ歩いたところにある翡翠大楼４階にある集会所。ここで毎月一度、土曜日の午後に将棋連盟台北支部の例会が行われている。今回は高野六段のほかに飯島栄治七段と中村亮介五段も台北に指導にいらっしゃった。例会に参加したのは30～40人ほどで、台湾の人が7割、日本人が3割くらい。皆さん将棋を熱心に指して楽しんでいた。



台北支部長の黒崎淳一さんは台湾で大学を卒業し、以来30年くらい台北で暮らしているとのこと。副支部長は現地の方で、張家?さん。日本に留学経験のある大学院生で、日本語がとても上手。プロ棋士の先生方と現地で将棋を楽しむ方々の間で、指導や感想戦の通訳もしている。張さんは研究熱心で、大盤で指導や解説もなさっているらしい。

高野先生のお話によると、この会が始まった最初の頃は、日本からの駐在員とその家族など、日本人くらいしか参加者がいなかったようだ。今は台湾の現地の方がだんだんと将棋を習得して、楽しんで指すようになってきたことを、とても嬉しいとおっしゃっていた。




飯島先生指導


高野先生指導

せっかくなので、私も台湾の方と将棋を指してみることにした。こっちに来てから全く将棋には触れておらず、久しぶりの生将棋だったので緊張したけれど、何局か指すうちに、あっというまに時間が過ぎた。お相手と将棋の内容について話してみたが、中国語では感想戦が難しい。でも、なごやかにお付き合いいただいた皆様に感謝の一日だった。



例会が終了し記念写真をとったあと、みなさんと夕食へ☆ 現地の方だからこそ知っている中華料理の名店で北京ダックを食べて、おいしい台湾のウーロン茶も頂いた♪


北京ダックなどなど

台湾は、最近やっと涼しくなって秋っぽい気候になってきました。近くて、食べ物がすごく美味しくて、観光名所もたくさんあって、現地の方々はとても親切です。短い旅行でも楽しいところなので、皆さん是非いらしてください (^o^)／



台北支部のホームページ
⇒http://blog.roodo.com/shogiintaiwan

台湾での様子はときどきツイッターでつぶやくので、お時間があれば覗いてみてください。（^o^）
⇒https://twitter.com/hikaru2207