2018.10.10
「自然な弱さ」を実現!「将棋神 やねうら王」アップデート第2弾リリース
「将棋神 やねうら王」のアップデート第2弾について紹介します。
限定記事や限定動画など特典が盛り沢山!将棋情報局ゴールドメンバーご入会はこちらから
2018年8月発売した将棋ソフト「将棋神 やねうら王」。おかげさまで多くの皆様からご好評いただいております。

先日は順位戦B級1組に所属するプロ棋士畠山鎮七段より、以下のコメントをいただきました。
「自身の将棋を一手一手入力して色々なソフトで研究、AIと相談する夢のようなソフトです。人間の思い込み、錯覚を5つのソフトが瞬時に指摘してくれます。近未来を先取りしたソフト、ぜひ皆様にも体験していただきたいです」
畠山先生のコメントにもある通り、本ソフトは現在のコンピュータ将棋界をリードする5つのトッププログラムを同時収録した「夢のようなソフト」となっております。
そして、「将棋神 やねうら王」のもう一つの大きな特長が「発売後も進化し続けるソフト」であること。
8月に発売された後、最初の大規模アップデート版を9月6日にリリースしました。このupdate1では
- コンピューター同士の連続対局機能
- 対局結果一覧ウィンドウ
- 棋譜の自動保存機能
- 思考エンジンのプリセットに「十段」「十一段」「十二段」を追加
などが実装されています。
詳しくは以下のブログをご覧ください。
好評発売中「将棋神 やねうら王」 大規模アップデート配信開始!!
そしてなんと本日(10月10日)に大規模アップデート第2弾となるupdate2がリリースされました。パチパチパチパチ。
アップデートファイルは以下の商品情報ページの中段の<アップデート>と書かれている箇所の少し下「ver1.24(zipファイル)」からダウンロードできます。
「将棋神 やねうら王」商品情報ページ
インストールしてみればわかりますが「最初のバージョン何だったの?」と言いたくなるような変貌を遂げております。
今回のアップデート内容を確認してみましょう。
<Update1.3(V1.13)からUpdate2(V1.24)の更新内容>
・・・ながっ!
今回も長いです。いろいろな機能が追加されています。全部は紹介しきれないので、追加された機能の中からいくつかを紹介したいと思います。
その1 棋譜ウインドウのフロート機能追加
「フロート機能」って何やねん!と思った方、安心してください。私も思いました。
「フロート」とは「浮く」という意味です。つまり棋譜ウインドウが浮くようになった、ということです。
・・・見たほうが早いです。次の画面を見てください。

こちらは従来のゲーム画面です。
いままではこんな感じで棋譜ウインドウが画面(盤面左下)に埋め込まれていました。
関係ないですが、この局面を見てピンときた方は鋭い!そうです。現在えげつない売れ行きとなっている「緩急自在の新戦法!三間飛車藤井システム」の手順を再現したものでした。
さて、ここで「フロート機能」を使うとどうなるでしょうか。

ご覧の通り、棋譜ウインドウが元の画面から飛び出しています。別ウィンドウとして表示されるので大きさも場所も自在に変えられます。長い手順を表示できるようになったのは個人的にうれしいです。
さらに!注目すべきは棋譜ウインドウの右下にある「+」と「-」のボタン。ここを押すことで棋譜の文字を大きさを変えられます。こんな感じです。

これで「棋譜の文字が小さくて読めん!」という心配をすることはないでしょう。ご年配の方も安心してお使いいただけると思います。
その2 棋力の下方修正
「将棋神 やねうら王」の弱点の一つに「一番レベルの低い10級でも強すぎて勝てん!」というものがありました。正直、私も「こんな強い10級がいるのか?」と心の中で思ったことも幾度か。なお、全力で戦って8級に負けたことがあります(泣)。
このソフトで対局して自信を失くしてしまったという方も結構いるんじゃないでしょうか。やっぱり将棋は勝たないと面白くありません。
そこで「仏のやねうら王」の登場です。1級から10級のレベルに対して、以下のような下方修正が行われました。
新1級 = 従来の2級
新2級 = 従来の4級
新3級 = 従来の6級
・・・
新10級 = 従来の20級
これまで「10級にも勝てん!」とお嘆きだった方、 アップデート後に10級と対局してみてください。そいつは20級です。
その3 S九段~S11級を追加
すべてのコンピュータ将棋の弱点といえるものに「弱さが不自然」というものがありました。よくあるのが以下のようなパターンではないでしょうか。
序盤→「10級がなぜ矢倉の定跡を完全に把握しとんねん」(序盤が妙にうまい)
中盤→「駒の利きわかってます?」(というレベルで駒損、優勢に)
終盤→「うおっ!急に鬼つよっ!・・・って詰まされとる!」(結局敗北)
人間相手ではあり得ないような振り回され方をして、「もう二度とお前とは指さん!」とへそを曲げてしまうわけです。
この序→中→終盤における棋力差がコンピュータ将棋の一つの課題でありました。
対して、「将棋神 やねうら王」は一つの答えを提案します。
それが「SkillLevel(スキルレベル)」です。SkillLevelって何やねん!って話ですが、簡単に言えば、「読んだ上で少し悪い手も指す」機能のことです。あくまで読んだ上で、かつ少し悪い手を指すのでメチャクチャな手は指してきません。「ちょっとずつ弱い」感じになります。
だまされたと思って対局してみてください。「自然な弱さ」が実感できるはずです。この設定で対局すれば、リードして終盤を迎えたときに、「もしかしたら詰まされるんじゃないか」と怯えることはなくなります。この精神的な安心感が非常に大きいです(笑)。
ちなみにS付きの級の中でも最下級にあたる「S11級」というのが最も弱い設定になります。

将棋倶楽部24で-400点というマイナスのレーティング相当とのことです。コンピュータ将棋が実現できる弱さの限界、もし、ここにも勝てないという方は・・・弊社の将棋書籍で勉強して強くなっていただくよりありません(笑)

これなんかオススメです。
その4 コンピューターが1手に必ず1秒使う設定が可能に
おおまかなところは紹介できたので、あとは個人的にうれしい便利機能を2つほど紹介します。
まずは、コンピューターが1手に必ず1秒使う設定。
「将棋神 やねうら王」のセールスポイントは「強いのに早い」。プロレベルの指し手が0.1秒で返ってくるという夢のようなソフトなわけですが、相手の即指しにつられてなぜか自分も即指ししてしまうのが僕の悪いクセ(杉下右京風)。
そこで実装されたのがこの「コンピューターが1手に必ず1秒使う設定」です。
これによって「相手も悩んでいるな」と妄想することができます。もちろん、あくまで設定可能なだけであって、従来のストレスフリーな即指しがお好みの方はそのままお使いください。
その5 秒読み
「とにかく竹俣初段の声を聞かせろ!」というわけではないのですが、指す将棋ファンとしてはうれしい追加機能です。秒読みが入ることで、ぐっと本格的な対局という気がいたします。
実は畠山鎮七段の要望がこれで、「秒読み機能はないのでしょうか?」という質問のメールをいただいて、「えっ!先生、ご購入いただいたんですか!コメントください!」という流れでいただいたのが冒頭に紹介したコメントでした。
これでようやく畠山先生に顔向けができます。
update2の機能紹介は以上となります。
他にも細かい点がいろいろ変わっていますから、確かめながら遊んでいただければ幸いです。
進化する将棋ソフト「将棋神 やねうら王」は劇的な変貌を遂げております。そしてupdate3に向けた開発もすごい速度で進行しております。
ぜひ皆さんもソフトを購入していただいて、やねうら王の進化を楽しんでいただければ幸いです。
限定記事や限定動画など特典が盛り沢山!将棋情報局ゴールドメンバーご入会はこちらから

先日は順位戦B級1組に所属するプロ棋士畠山鎮七段より、以下のコメントをいただきました。
「自身の将棋を一手一手入力して色々なソフトで研究、AIと相談する夢のようなソフトです。人間の思い込み、錯覚を5つのソフトが瞬時に指摘してくれます。近未来を先取りしたソフト、ぜひ皆様にも体験していただきたいです」
畠山先生のコメントにもある通り、本ソフトは現在のコンピュータ将棋界をリードする5つのトッププログラムを同時収録した「夢のようなソフト」となっております。
そして、「将棋神 やねうら王」のもう一つの大きな特長が「発売後も進化し続けるソフト」であること。
8月に発売された後、最初の大規模アップデート版を9月6日にリリースしました。このupdate1では
- コンピューター同士の連続対局機能
- 対局結果一覧ウィンドウ
- 棋譜の自動保存機能
- 思考エンジンのプリセットに「十段」「十一段」「十二段」を追加
などが実装されています。
詳しくは以下のブログをご覧ください。
好評発売中「将棋神 やねうら王」 大規模アップデート配信開始!!
そしてなんと本日(10月10日)に大規模アップデート第2弾となるupdate2がリリースされました。パチパチパチパチ。
アップデートファイルは以下の商品情報ページの中段の<アップデート>と書かれている箇所の少し下「ver1.24(zipファイル)」からダウンロードできます。
「将棋神 やねうら王」商品情報ページ
インストールしてみればわかりますが「最初のバージョン何だったの?」と言いたくなるような変貌を遂げております。
今回のアップデート内容を確認してみましょう。
<Update1.3(V1.13)からUpdate2(V1.24)の更新内容>
■ 大きな機能追加
・棋譜ウインドウのフロート機能追加
- 棋譜ウインドウをフロートできるようにした。
- 棋譜ウインドウをメインウインドウにdock位置を指定してdock出来るようにした。
・検討ウインドウのdock機能追加。
- 検討ウインドウをメインウインドウにdock位置を指定してdock出来るようにした。
・縦長の画面(タブレット端末の縦置きなど)でも盤面がはみ出ないようにした。
・棋力の調整
- 1級~10級を下方修正。新1級 = 従来の2級 , 新2級 = 従来の4級 , 新3級 = 従来の6級 , … , 新10級 = 従来の20級 相当
- S九段~S11級を追加。序盤は弱いのに終盤だけ強いということのないように、人間らしい弱さを追求しました。
-「初段」と「S初段」では、勝率上は互角ですが、後者は、序盤がそこそこ強く、終盤がそこそこ弱いという人間らしい特徴があります。
- その代わり、「S初段」は通常の「初段」より思考時間を6倍程度使います。コンピューターにとっては手加減するのも大変ということですね。
■ その他、改善点
・対局設定
- コンピューターが1手に必ず1秒使う(待つ)ような設定が出来るようにした。
- 対局設定ダイアログの「コンピューターは1手に必ずこれだけ使う」
- 先後を振り駒で決める機能を追加。
- 思考エンジンのプリセットの1級~10級を下方修正。
- 思考エンジンのプリセットにS九段~S11級を追加。
・思考エンジンの改良
- 思考エンジンの詳細設定にSkillLevelオプション追加。
- SSE2環境などで起動できないことがあったのを修正。
- tanuki-詰将棋エンジンの改良
- HASH使用率を定期的に出力するようにした。
- 不詰の局面を解かせたあとエンジンを終了させずに別の手番の局面を渡すと不詰が返ることがあったのを修正。
・対局
- 秒読み60秒のとき「40秒・・・50秒・1・2・3・・」みたいな感じで秒読み音声を入れる。
- 秒読み30秒のとき「10秒・・・20秒・1・2・3・・」みたいな感じで秒読み音声を入れる。
- メニューの音声のところに設定追加。
- 対局中の持ち時間設定のところに段位と駒落ちの情報を表示。
・表示設定
- メニューの「表示」のところに「対局エフェクト」の有無の設定を追加。
- メニューの「表示」のところに「手番マークの表現」追加。手番マークの他に手番側の対局者名を赤文字で表示できるように。
・棋譜ウインドウ
- 棋譜ウインドウをフロート時に文字フォントサイズを変更できるようになった。
- 棋譜ウインドウ、フロート時に総消費時間を表示するようにした。
- 「消一手」ボタン追加。末尾の指し手を一手削除できるようにした。
- 棋譜ウインドウの文字フォントのサイズを調整できるようにした。
- 検討モードでメインウインドウにfocusがあるときにマウスホイールの回転で棋譜の指し手を移動できるようにした。
- メインウインドウにfocusがあるときにカーソルキーの上下で棋譜の指し手を移動できるようにした。
・連続対局
- 連続対局の表示の文字色、見づらいので青~黒系に変更。
- 連続対局の表示、どちらが何勝であるか、わかりやすくした。
- 対局結果ダイアログ、デスクトップ画面が小さくて高dpi環境だとボタンが表示されなかったのを修正。
・検討ウインドウ
- HASH使用率が50%以上のとき、赤文字で表示するようにした。
・対局結果
- 対局結果、駒落ちのときの結果を「先手勝ち」ではなく「下手勝ち」のようにした。 - 保存する棋譜のファイル名に対局者名、段位、手合、中断などの情報も入れるようにした。
・棋譜の入出力の改善
- CSA : 将棋ウォーズ棋譜管理ツールというフリーソフトで保存したCSA形式のファイルが読み込めない件を修正。
- CSA : 『激指 定跡道場4』で書き出したCSA形式のファイルが読み込めないのを修正した。
- KIF : Kifu for Windowsのしおりを使った棋譜を読み込むと例外で落ちるのを修正。
・メニューの「ファイル」に「棋譜編集」を追加。
- 本譜のみを書き出す機能は、本譜のみをファイルに書き出したあと「上書き保存」はどういう挙動になるのかだとか、わりと混乱を招きそうなので代わりに本譜以外の分岐をクリアする機能を用意した。
- メニューの「棋譜編集」→「本譜以外の分岐をクリアする」
・拡張子関連付け
- .KIFなどの棋譜データを拡張子関連付けで本ソフトと関連付けたときにうまく起動するようにした。
・その他の修正
- メニュー(MenuStrip)とメニューの下のボタン(ToolStrip)、非アクティブ状態からだと2回クリックしないと反応しなかったのを修正。
- 連続対局終了時の名前の表示を元に戻さないように修正。
- メニューの「ファイル」のところに「ファイルヒストリーの削除」を追加
・棋譜ウインドウのフロート機能追加
- 棋譜ウインドウをフロートできるようにした。
- 棋譜ウインドウをメインウインドウにdock位置を指定してdock出来るようにした。
・検討ウインドウのdock機能追加。
- 検討ウインドウをメインウインドウにdock位置を指定してdock出来るようにした。
・縦長の画面(タブレット端末の縦置きなど)でも盤面がはみ出ないようにした。
・棋力の調整
- 1級~10級を下方修正。新1級 = 従来の2級 , 新2級 = 従来の4級 , 新3級 = 従来の6級 , … , 新10級 = 従来の20級 相当
- S九段~S11級を追加。序盤は弱いのに終盤だけ強いということのないように、人間らしい弱さを追求しました。
-「初段」と「S初段」では、勝率上は互角ですが、後者は、序盤がそこそこ強く、終盤がそこそこ弱いという人間らしい特徴があります。
- その代わり、「S初段」は通常の「初段」より思考時間を6倍程度使います。コンピューターにとっては手加減するのも大変ということですね。
■ その他、改善点
・対局設定
- コンピューターが1手に必ず1秒使う(待つ)ような設定が出来るようにした。
- 対局設定ダイアログの「コンピューターは1手に必ずこれだけ使う」
- 先後を振り駒で決める機能を追加。
- 思考エンジンのプリセットの1級~10級を下方修正。
- 思考エンジンのプリセットにS九段~S11級を追加。
・思考エンジンの改良
- 思考エンジンの詳細設定にSkillLevelオプション追加。
- SSE2環境などで起動できないことがあったのを修正。
- tanuki-詰将棋エンジンの改良
- HASH使用率を定期的に出力するようにした。
- 不詰の局面を解かせたあとエンジンを終了させずに別の手番の局面を渡すと不詰が返ることがあったのを修正。
・対局
- 秒読み60秒のとき「40秒・・・50秒・1・2・3・・」みたいな感じで秒読み音声を入れる。
- 秒読み30秒のとき「10秒・・・20秒・1・2・3・・」みたいな感じで秒読み音声を入れる。
- メニューの音声のところに設定追加。
- 対局中の持ち時間設定のところに段位と駒落ちの情報を表示。
・表示設定
- メニューの「表示」のところに「対局エフェクト」の有無の設定を追加。
- メニューの「表示」のところに「手番マークの表現」追加。手番マークの他に手番側の対局者名を赤文字で表示できるように。
・棋譜ウインドウ
- 棋譜ウインドウをフロート時に文字フォントサイズを変更できるようになった。
- 棋譜ウインドウ、フロート時に総消費時間を表示するようにした。
- 「消一手」ボタン追加。末尾の指し手を一手削除できるようにした。
- 棋譜ウインドウの文字フォントのサイズを調整できるようにした。
- 検討モードでメインウインドウにfocusがあるときにマウスホイールの回転で棋譜の指し手を移動できるようにした。
- メインウインドウにfocusがあるときにカーソルキーの上下で棋譜の指し手を移動できるようにした。
・連続対局
- 連続対局の表示の文字色、見づらいので青~黒系に変更。
- 連続対局の表示、どちらが何勝であるか、わかりやすくした。
- 対局結果ダイアログ、デスクトップ画面が小さくて高dpi環境だとボタンが表示されなかったのを修正。
・検討ウインドウ
- HASH使用率が50%以上のとき、赤文字で表示するようにした。
・対局結果
- 対局結果、駒落ちのときの結果を「先手勝ち」ではなく「下手勝ち」のようにした。 - 保存する棋譜のファイル名に対局者名、段位、手合、中断などの情報も入れるようにした。
・棋譜の入出力の改善
- CSA : 将棋ウォーズ棋譜管理ツールというフリーソフトで保存したCSA形式のファイルが読み込めない件を修正。
- CSA : 『激指 定跡道場4』で書き出したCSA形式のファイルが読み込めないのを修正した。
- KIF : Kifu for Windowsのしおりを使った棋譜を読み込むと例外で落ちるのを修正。
・メニューの「ファイル」に「棋譜編集」を追加。
- 本譜のみを書き出す機能は、本譜のみをファイルに書き出したあと「上書き保存」はどういう挙動になるのかだとか、わりと混乱を招きそうなので代わりに本譜以外の分岐をクリアする機能を用意した。
- メニューの「棋譜編集」→「本譜以外の分岐をクリアする」
・拡張子関連付け
- .KIFなどの棋譜データを拡張子関連付けで本ソフトと関連付けたときにうまく起動するようにした。
・その他の修正
- メニュー(MenuStrip)とメニューの下のボタン(ToolStrip)、非アクティブ状態からだと2回クリックしないと反応しなかったのを修正。
- 連続対局終了時の名前の表示を元に戻さないように修正。
- メニューの「ファイル」のところに「ファイルヒストリーの削除」を追加
・・・ながっ!
今回も長いです。いろいろな機能が追加されています。全部は紹介しきれないので、追加された機能の中からいくつかを紹介したいと思います。
その1 棋譜ウインドウのフロート機能追加
「フロート機能」って何やねん!と思った方、安心してください。私も思いました。
「フロート」とは「浮く」という意味です。つまり棋譜ウインドウが浮くようになった、ということです。
・・・見たほうが早いです。次の画面を見てください。

こちらは従来のゲーム画面です。
いままではこんな感じで棋譜ウインドウが画面(盤面左下)に埋め込まれていました。
関係ないですが、この局面を見てピンときた方は鋭い!そうです。現在えげつない売れ行きとなっている「緩急自在の新戦法!三間飛車藤井システム」の手順を再現したものでした。
さて、ここで「フロート機能」を使うとどうなるでしょうか。

ご覧の通り、棋譜ウインドウが元の画面から飛び出しています。別ウィンドウとして表示されるので大きさも場所も自在に変えられます。長い手順を表示できるようになったのは個人的にうれしいです。
さらに!注目すべきは棋譜ウインドウの右下にある「+」と「-」のボタン。ここを押すことで棋譜の文字を大きさを変えられます。こんな感じです。

これで「棋譜の文字が小さくて読めん!」という心配をすることはないでしょう。ご年配の方も安心してお使いいただけると思います。
その2 棋力の下方修正
「将棋神 やねうら王」の弱点の一つに「一番レベルの低い10級でも強すぎて勝てん!」というものがありました。正直、私も「こんな強い10級がいるのか?」と心の中で思ったことも幾度か。なお、全力で戦って8級に負けたことがあります(泣)。
このソフトで対局して自信を失くしてしまったという方も結構いるんじゃないでしょうか。やっぱり将棋は勝たないと面白くありません。
そこで「仏のやねうら王」の登場です。1級から10級のレベルに対して、以下のような下方修正が行われました。
新1級 = 従来の2級
新2級 = 従来の4級
新3級 = 従来の6級
・・・
新10級 = 従来の20級
これまで「10級にも勝てん!」とお嘆きだった方、 アップデート後に10級と対局してみてください。そいつは20級です。
その3 S九段~S11級を追加
すべてのコンピュータ将棋の弱点といえるものに「弱さが不自然」というものがありました。よくあるのが以下のようなパターンではないでしょうか。
序盤→「10級がなぜ矢倉の定跡を完全に把握しとんねん」(序盤が妙にうまい)
中盤→「駒の利きわかってます?」(というレベルで駒損、優勢に)
終盤→「うおっ!急に鬼つよっ!・・・って詰まされとる!」(結局敗北)
人間相手ではあり得ないような振り回され方をして、「もう二度とお前とは指さん!」とへそを曲げてしまうわけです。
この序→中→終盤における棋力差がコンピュータ将棋の一つの課題でありました。
対して、「将棋神 やねうら王」は一つの答えを提案します。
それが「SkillLevel(スキルレベル)」です。SkillLevelって何やねん!って話ですが、簡単に言えば、「読んだ上で少し悪い手も指す」機能のことです。あくまで読んだ上で、かつ少し悪い手を指すのでメチャクチャな手は指してきません。「ちょっとずつ弱い」感じになります。
だまされたと思って対局してみてください。「自然な弱さ」が実感できるはずです。この設定で対局すれば、リードして終盤を迎えたときに、「もしかしたら詰まされるんじゃないか」と怯えることはなくなります。この精神的な安心感が非常に大きいです(笑)。
ちなみにS付きの級の中でも最下級にあたる「S11級」というのが最も弱い設定になります。

将棋倶楽部24で-400点というマイナスのレーティング相当とのことです。コンピュータ将棋が実現できる弱さの限界、もし、ここにも勝てないという方は・・・弊社の将棋書籍で勉強して強くなっていただくよりありません(笑)

これなんかオススメです。
その4 コンピューターが1手に必ず1秒使う設定が可能に
おおまかなところは紹介できたので、あとは個人的にうれしい便利機能を2つほど紹介します。
まずは、コンピューターが1手に必ず1秒使う設定。
「将棋神 やねうら王」のセールスポイントは「強いのに早い」。プロレベルの指し手が0.1秒で返ってくるという夢のようなソフトなわけですが、相手の即指しにつられてなぜか自分も即指ししてしまうのが僕の悪いクセ(杉下右京風)。
そこで実装されたのがこの「コンピューターが1手に必ず1秒使う設定」です。
これによって「相手も悩んでいるな」と妄想することができます。もちろん、あくまで設定可能なだけであって、従来のストレスフリーな即指しがお好みの方はそのままお使いください。
その5 秒読み
「とにかく竹俣初段の声を聞かせろ!」というわけではないのですが、指す将棋ファンとしてはうれしい追加機能です。秒読みが入ることで、ぐっと本格的な対局という気がいたします。
実は畠山鎮七段の要望がこれで、「秒読み機能はないのでしょうか?」という質問のメールをいただいて、「えっ!先生、ご購入いただいたんですか!コメントください!」という流れでいただいたのが冒頭に紹介したコメントでした。
これでようやく畠山先生に顔向けができます。
update2の機能紹介は以上となります。
他にも細かい点がいろいろ変わっていますから、確かめながら遊んでいただければ幸いです。
進化する将棋ソフト「将棋神 やねうら王」は劇的な変貌を遂げております。そしてupdate3に向けた開発もすごい速度で進行しております。
ぜひ皆さんもソフトを購入していただいて、やねうら王の進化を楽しんでいただければ幸いです。
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