2018.07.02
豊島将之八段 灼熱の7月!
今年3月、A級プレーオフと王将戦番勝負が重なり、その過密スケジュールが話題となった豊島将之八段、この7月のスケジュールは???
皆様こんにちは。将棋情報局の藤井です。
先週末、金曜日は竜王戦決勝トーナメントの藤井聡太七段―増田康宏六段戦、土曜日は棋聖戦第3局の羽生善治棋聖―豊島将之八段戦と、がっつり将棋観戦をしてしまいました。
最年少タイトル獲得に期待の懸かる藤井七段は敗れ、前期に続き2回戦で姿を消しました。増田六段、強かった! まっすー先生(※出典参照)は、どこまで突き進むでしょうか。
棋聖戦は豊島八段が勝ち、念願のタイトル獲得まであと1勝と迫りました。ただし、相手はタイトル戦でカド番に追い込まれながら残り2連勝で防衛、という逆転劇を何度も演じている羽生棋聖です。こちらも目を離せません。
竜王戦、棋聖戦はもちろんのこと、他棋戦も含め、これからも楽しみな対局が続く将棋界。私も当分の間、観る将街道まっしぐらの日々が続きそうです。
※出典 驚愕必至!増田康宏四段インタビューのQ24
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今日は、棋聖戦で2勝目を挙げた豊島八段についてのお話です。
豊島八段の多忙ぶりを、今春、2回書かせていただきました。
ハードスケジュールは勝っている棋士の宿命ではありますが、特に3月はすごかった。
A級順位戦初の6人プレーオフが決まった時、八段は王将戦七番勝負の真っただ中!
順位戦は持ち時間6時間の、タイトル戦以外ではもっともタフな戦い。
そして王将戦は2日制+移動日・・・
しかしこの7月も、3月に勝るとも劣らない、半端ではないスケジュールが豊島八段を待っているようです。
まず、奪取まであと一歩と迫っている棋聖戦のスケジュールは以下です。
第4局 7月10日 新潟市「高志の宿 高島屋」
第5局 7月17日 東京都千代田区「都市センターホテル」
そして、菅井竜也王位に挑戦する王位戦七番勝負7月対局分は以下です。
第1局 7月4、5日 愛知県豊田市「ホテルフォレスタ」
第2局 7月24、25日 神戸市「中の坊瑞苑」
ちなみに第3局は、8月1、2日に札幌市「ホテルエミシア札幌」にて行われます。
この通り、タイトル戦番勝負だけで最低3局は確定しています(棋聖戦第4局で豊島勝ちの場合は第5局は行われません)。
加えて、例年の棋戦スケジュールを考えると第77期A級順位戦が1局、竜王戦決勝トーナメントが1局、7月のうちに指されることが予想されます。
最低5局なら大したことないとお考えの方もいらっしゃることと思いますが、豊島八段のこと、他の対局も入るかもしれません。また、タイトル戦にはもれなく移動日がつき、見えている予定対局で一番持ち時間の短い棋戦が棋聖戦の4時間(竜王戦5時間、順位戦6時間)ですので、これは立派なハードスケジュールと言えるでしょう。
しかし、あの「炎の3月」を乗り越えた豊島八段です。
暑さにも負けず、ハードスケジュールにも負けず・・・
3月は残念ながら王将、名人挑戦権のいずれも獲得できなかった豊島八段が迎える「灼熱の7月」、今度こそ狙っているに違いありません。
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