2018.05.09
マイナビ将棋書籍をタダで手に入れる方法 ~4月のアンケート結果発表~
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
こんにちは。
先日の藤井聡太六段のインタビューから妙に将棋の調子がいい編集部島田です。9割がた錯覚だと思います。
さて、気がつけば5月も9日。ということで毎月恒例のアンケート結果の発表をしたいと思います。
今月もたくさんのご応募いただきありがとうございました!5名の方にプレゼント書籍を発送させていただきました。
では例月どおり、「こんな本が出たら読みたい!という本は?」からいってみましょう。今回私的に気になった企画は以下のとおりです。
(1)は「ソフト出現以前の感覚を客観的に分析した本」。この方はもう少し詳しく書いてくださっていて「ソフトが評価する、広くてなかなか捕まらない囲い(右玉とか、角交換の48金型とか)。こういう陣形は、以前にはなんで評価されなかったのか、というところを解説するような本が読んでみたいです」ということです。なるほど。確かに以前は居飛車穴熊が全盛で「スキあらば穴熊」などと言われていましたが、コンピュータ将棋の影響でプロの先生の考え方もかなり変わってきたと聞きます。その辺り、具体例を上げなからプロ棋士から見たコンピュータ将棋の「受容の歴史」と「現在の関わり方」を解説した本がないものか。。。と、こういう感じだと思うのですが、何を隠そう、実はその本、あるんです!!
すいません、言い過ぎでした。現在、絶賛執筆中です!
執筆してくださっているのはコンピュータ将棋への造詣の深さではプロ棋士の中でも1、2を争うであろう、西尾明先生です!(パチパチパチパチ)いやー、楽しみですね。
実は私、5月4日にコンピュータ将棋選手権の会場にお邪魔したのですが、指されている将棋の斬新さに驚きました。雁木、中住まいなど、バランス重視の形が主戦場で、玉は囲うものではなく守備駒の一つ、という感じがしました。そういう意味では「穴熊」というのは割と強い駒である玉の利きをすべて止めているわけですから、実はいい囲いではなかったのかもしれないと思ったり思わなかったり。
ちなみに、コンピュータ将棋選手権の会場にも西尾先生はいらっしゃってました。囲碁の方ではプロ棋士がアルファ碁やDeepZenGoといった囲碁AIについて書いたものが出ていますが、将棋ではプロがソフトについて本格的に論ずるのは初めてのことだと思います。
みなさん、どうぞご期待ください!(西尾先生、ハードル上げておきました)
(2)は「矢倉対左美濃の矢倉側の対策」。何回か言っているかもしれませんが、いま、先手矢倉がツラくて仕方ありません。後手には左美濃急戦やよくわからない急戦がたくさんあって楽しそうなのに、先手はツラミしかありません。最近▲7七銀と上がる時に「なんでわざわざ相手の桂の利きに移動せにゃならんのだ」と思うようにまでなってしまいました。いけません、こんなことでは。将棋の純文学と言われた矢倉を復権するためには先手矢倉の復活が急務です。と、いうことで現在ある棋士に先手目線の矢倉の最新戦術書を打診しております。実現すればこちらも非常に楽しみな一冊になります。ご期待下さい。
(3)は「奨励会について」。将棋のプロ棋士になるにはどうすればいいのか、どれくらい大変なのか、将棋に興味を持った方なら誰でも気になるところかと思います。この「奨励会について」という企画は毎月複数の方から寄せられておりましたが、ついにそのご期待に応えられる時が来ました。本日より「奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~」の予約が始まっております。著者は小説『サラの柔らかな香車』(集英社)で第24回小説すばる新人賞を受賞した小説家であり、元奨励会員である橋本長道氏。御本人の経験を交えて語られる奨励会の姿はリアルそのもの。文句なしに面白いと自信を持ってオススメできます。さらに今なら著者のサイン本をゲットできます!興味のある方はぜひご予約を。
→「奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~」の予約ページへ
(4)は「中原VS谷川全局集」。屈指の好カードでありながら98局とわずかに100局に届かなかったという大棋士同士の対戦。しかし実はお好み対局を入れると100局になるのです!と、いうわけで「ライバル棋士全局集シリーズ」では、いつかこのカードも取り上げる予定です。
(5)は「△3三桂型角交換四間飛車の本」。このタイミングでこの戦型を持ってくるとは。感服致しました。おそらく、角交換四間飛車で自分から角を換えずに進めて▲2五歩にはおもむろに△3三角と上がり、相手から角交換してきたら△同桂として△3三桂型で戦う、最近売出し中のあの形のことを言っているのだと思います(ですよね?)。これは気になります。人気の角交換四間飛車の最新形ですから注目度も高そうです。検討します。
今回気になったものは以上です。他にもたくさんの企画をご提案いただき誠にありがとうございました!今後の書籍作りの参考にさせていただきます。
さて、続いてはこちらも恒例の好きな棋士ランキングにいってみましょう。
まずは男性棋士から。
1位 羽生善治
2位 藤井猛
3位 藤井聡太
4位 木村一基
5位 渡辺明、永瀬拓矢
やはり気になるのは羽生善治竜王と佐藤天彦名人による頂上決戦ですよね。羽生先生にはタイトル獲得100期がかかってます。あとは藤井聡太先生の昇段とタイトル挑戦なるか、といったところも気になります。ますます目が離せない将棋界です。
続きまして女流棋士いってみましょう。
1位 里見香奈
2位 香川愛生
3位 加藤桃子
4位 谷口由紀
5位 中村桃子
女流棋戦ではマイナビ女子オープン五番勝負と女流王位戦五番勝負が進行中です。マイナビでは「永世女王」を目指す加藤桃子女王と初タイトルを目指す西山朋佳奨励会三段が熱戦を繰り広げております。現在両者譲らず1勝1敗。第3局は5月16日に行われます。
女流王位戦は先ほど第1局が終わり逆転で渡部愛女流二段が先勝となりました。絶対王者里見五冠にタイトル初挑戦の渡部女流二段がどんな戦いを見せるのか、こちらも気になります。
さてさて、続いては今月の特別質問いってみましょう。今回は「指されて嫌な戦法は何ですか?」という項目を入れさせていただきました。結果をランキング形式で発表してみたいと思います。
1位 右四間飛車
2位 筋違い角
3位 横歩取り
4位 ゴキゲン中飛車
5位 右玉
好きな戦法にはプロ棋界の流行が反映されますが、指されて嫌な戦法となると右四間飛車、筋違い角は常に上位に入りますね。
対抗形の右四間飛車対策としては「1冊で全てわかる 右四間飛車」という素晴らしい本が出ておりますのでそちらをご覧ください。
筋違い角の方も実は現在書籍化を進めております。筋違い角に苦しんでいる皆さん、もう少しの辛抱です。お待ち下さい。
5位の右玉も嫌な戦法ですよね。どこを攻めていいかわからないですから。そんな方には5月16日発売の青嶋先生の新刊「変幻自在!現代右玉のすべて」がオススメです。基本右玉側の本ですけど、右玉攻略にも大いに役立つ内容となってます。
と、いうわけで4月のアンケート結果の発表は以上です。皆さん、たくさんのご応募本当にありがとうございました!
さて、休む間もなく5月のアンケートは始まっております!!
今回は特別質問に「将棋の一番の魅力は何ですか?」という項目を入れさせていただきました。
この質問は実は今回の将棋年鑑の棋士へのアンケートにも入れました。どうぞ皆さんご自身で考えていただいて、あとで将棋年鑑を見て「◯◯先生と同じだった!」という感じで楽しんでいただければ幸いです。
今月もたくさんのご応募をお待ちしております。
→早速5月のアンケートに応える!!
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
先日の藤井聡太六段のインタビューから妙に将棋の調子がいい編集部島田です。9割がた錯覚だと思います。
さて、気がつけば5月も9日。ということで毎月恒例のアンケート結果の発表をしたいと思います。
今月もたくさんのご応募いただきありがとうございました!5名の方にプレゼント書籍を発送させていただきました。
では例月どおり、「こんな本が出たら読みたい!という本は?」からいってみましょう。今回私的に気になった企画は以下のとおりです。
(1)ソフト出現以前の感覚を客観的に分析した本
(2)矢倉対左美濃の矢倉側の対策
(3)奨励会について
(4)中原VS谷川全局集
(5)△3三桂型角交換四間飛車の本
(2)矢倉対左美濃の矢倉側の対策
(3)奨励会について
(4)中原VS谷川全局集
(5)△3三桂型角交換四間飛車の本
(1)は「ソフト出現以前の感覚を客観的に分析した本」。この方はもう少し詳しく書いてくださっていて「ソフトが評価する、広くてなかなか捕まらない囲い(右玉とか、角交換の48金型とか)。こういう陣形は、以前にはなんで評価されなかったのか、というところを解説するような本が読んでみたいです」ということです。なるほど。確かに以前は居飛車穴熊が全盛で「スキあらば穴熊」などと言われていましたが、コンピュータ将棋の影響でプロの先生の考え方もかなり変わってきたと聞きます。その辺り、具体例を上げなからプロ棋士から見たコンピュータ将棋の「受容の歴史」と「現在の関わり方」を解説した本がないものか。。。と、こういう感じだと思うのですが、何を隠そう、実はその本、あるんです!!
すいません、言い過ぎでした。現在、絶賛執筆中です!
執筆してくださっているのはコンピュータ将棋への造詣の深さではプロ棋士の中でも1、2を争うであろう、西尾明先生です!(パチパチパチパチ)いやー、楽しみですね。
実は私、5月4日にコンピュータ将棋選手権の会場にお邪魔したのですが、指されている将棋の斬新さに驚きました。雁木、中住まいなど、バランス重視の形が主戦場で、玉は囲うものではなく守備駒の一つ、という感じがしました。そういう意味では「穴熊」というのは割と強い駒である玉の利きをすべて止めているわけですから、実はいい囲いではなかったのかもしれないと思ったり思わなかったり。
ちなみに、コンピュータ将棋選手権の会場にも西尾先生はいらっしゃってました。囲碁の方ではプロ棋士がアルファ碁やDeepZenGoといった囲碁AIについて書いたものが出ていますが、将棋ではプロがソフトについて本格的に論ずるのは初めてのことだと思います。
みなさん、どうぞご期待ください!(西尾先生、ハードル上げておきました)
(2)は「矢倉対左美濃の矢倉側の対策」。何回か言っているかもしれませんが、いま、先手矢倉がツラくて仕方ありません。後手には左美濃急戦やよくわからない急戦がたくさんあって楽しそうなのに、先手はツラミしかありません。最近▲7七銀と上がる時に「なんでわざわざ相手の桂の利きに移動せにゃならんのだ」と思うようにまでなってしまいました。いけません、こんなことでは。将棋の純文学と言われた矢倉を復権するためには先手矢倉の復活が急務です。と、いうことで現在ある棋士に先手目線の矢倉の最新戦術書を打診しております。実現すればこちらも非常に楽しみな一冊になります。ご期待下さい。
(3)は「奨励会について」。将棋のプロ棋士になるにはどうすればいいのか、どれくらい大変なのか、将棋に興味を持った方なら誰でも気になるところかと思います。この「奨励会について」という企画は毎月複数の方から寄せられておりましたが、ついにそのご期待に応えられる時が来ました。本日より「奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~」の予約が始まっております。著者は小説『サラの柔らかな香車』(集英社)で第24回小説すばる新人賞を受賞した小説家であり、元奨励会員である橋本長道氏。御本人の経験を交えて語られる奨励会の姿はリアルそのもの。文句なしに面白いと自信を持ってオススメできます。さらに今なら著者のサイン本をゲットできます!興味のある方はぜひご予約を。
→「奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~」の予約ページへ
(4)は「中原VS谷川全局集」。屈指の好カードでありながら98局とわずかに100局に届かなかったという大棋士同士の対戦。しかし実はお好み対局を入れると100局になるのです!と、いうわけで「ライバル棋士全局集シリーズ」では、いつかこのカードも取り上げる予定です。
(5)は「△3三桂型角交換四間飛車の本」。このタイミングでこの戦型を持ってくるとは。感服致しました。おそらく、角交換四間飛車で自分から角を換えずに進めて▲2五歩にはおもむろに△3三角と上がり、相手から角交換してきたら△同桂として△3三桂型で戦う、最近売出し中のあの形のことを言っているのだと思います(ですよね?)。これは気になります。人気の角交換四間飛車の最新形ですから注目度も高そうです。検討します。
今回気になったものは以上です。他にもたくさんの企画をご提案いただき誠にありがとうございました!今後の書籍作りの参考にさせていただきます。
さて、続いてはこちらも恒例の好きな棋士ランキングにいってみましょう。
まずは男性棋士から。
1位 羽生善治
2位 藤井猛
3位 藤井聡太
4位 木村一基
5位 渡辺明、永瀬拓矢
やはり気になるのは羽生善治竜王と佐藤天彦名人による頂上決戦ですよね。羽生先生にはタイトル獲得100期がかかってます。あとは藤井聡太先生の昇段とタイトル挑戦なるか、といったところも気になります。ますます目が離せない将棋界です。
続きまして女流棋士いってみましょう。
1位 里見香奈
2位 香川愛生
3位 加藤桃子
4位 谷口由紀
5位 中村桃子
女流棋戦ではマイナビ女子オープン五番勝負と女流王位戦五番勝負が進行中です。マイナビでは「永世女王」を目指す加藤桃子女王と初タイトルを目指す西山朋佳奨励会三段が熱戦を繰り広げております。現在両者譲らず1勝1敗。第3局は5月16日に行われます。
女流王位戦は先ほど第1局が終わり逆転で渡部愛女流二段が先勝となりました。絶対王者里見五冠にタイトル初挑戦の渡部女流二段がどんな戦いを見せるのか、こちらも気になります。
さてさて、続いては今月の特別質問いってみましょう。今回は「指されて嫌な戦法は何ですか?」という項目を入れさせていただきました。結果をランキング形式で発表してみたいと思います。
1位 右四間飛車
2位 筋違い角
3位 横歩取り
4位 ゴキゲン中飛車
5位 右玉
好きな戦法にはプロ棋界の流行が反映されますが、指されて嫌な戦法となると右四間飛車、筋違い角は常に上位に入りますね。
対抗形の右四間飛車対策としては「1冊で全てわかる 右四間飛車」という素晴らしい本が出ておりますのでそちらをご覧ください。
筋違い角の方も実は現在書籍化を進めております。筋違い角に苦しんでいる皆さん、もう少しの辛抱です。お待ち下さい。
5位の右玉も嫌な戦法ですよね。どこを攻めていいかわからないですから。そんな方には5月16日発売の青嶋先生の新刊「変幻自在!現代右玉のすべて」がオススメです。基本右玉側の本ですけど、右玉攻略にも大いに役立つ内容となってます。
と、いうわけで4月のアンケート結果の発表は以上です。皆さん、たくさんのご応募本当にありがとうございました!
さて、休む間もなく5月のアンケートは始まっております!!
今回は特別質問に「将棋の一番の魅力は何ですか?」という項目を入れさせていただきました。
この質問は実は今回の将棋年鑑の棋士へのアンケートにも入れました。どうぞ皆さんご自身で考えていただいて、あとで将棋年鑑を見て「◯◯先生と同じだった!」という感じで楽しんでいただければ幸いです。
今月もたくさんのご応募をお待ちしております。
→早速5月のアンケートに応える!!
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
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