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新刊案内「最強の3手詰」 ~森先生の詰将棋3問に挑戦!~

2015.12.25 | 島田修二

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こんにちは。
チキンよりも寿司が食べたいクリスマスの島田です。


今日は先日発売された森信雄先生の新刊「最強の3手詰 ~読みと地力のトレーニング~」を紹介いたします。



将棋上達の近道は短手数の詰将棋をたくさん解くことだとよく言われます。

本書は将棋世界に掲載された森先生の「あっという間の3手詰」から180問を収録、解説を全面的にリライトしたものでして、「両王手」、「大駒捨て」といった派手な技から、「焦点捨て」、「守備駒の移動」、「邪魔駒消去」などの実戦に役立つ詰み手筋まで幅広く学べます。


論より証拠、今日は書籍の中から何問か出題しますので、ぜひ挑戦してみてください。
各問題には「役に立たない島田のヒント」がついていますので、参照してください。


ではいきましょう!第1問!!



【島田のヒント】▲4一飛成は△同竜で飛び上がります。

 

続いて第2問!!



【島田のヒント】実戦なら間違いなく▲4七角と取ります。


では最後、第3問!



【島田のヒント】A▲2三竜 B▲2五竜寄 C▲3四竜 D▲4七角

 


どーですか?

もちろん全問解けましたよね?
解けた方はsoft@mynavi.jpまでご連絡ください。
私が心の中で拍手します。

さて、すでにお気づきかと思いますが、第3問のヒントだけまともでした。
ここがポイントです。

実は、本書の問題はこんな風になっています。


「最強の3手詰」の大きなコンセプトに「さまざまな棋力の方が取り組める」というのがございます。

問題を解くときは、
(1)腕に自信のある方は問題だけ見て解いてください。
(2)それだとちょっと難しいという方はヒントを読んで解いてください。
(3)さらに、それでも難しいという方は初手の候補手が書いてあるので、それを頼りに解いてください。
(4)さらにさらに、それでも難しいという方は1ページめくってもらって、上の方に初手を指した途中図が載ってますので、そこから考えてみてください。

こんな風に本書は段階的に取り組める作りになっています。ここが工夫ポイントです。

以上、宣伝でした。


いや、私が今回のブログで伝えたいのはこのことではないのです!

伝えたいのは先ほど出した3問目で、初手▲3四竜とした場合のことです。

言ってしまうと初手▲3四竜は正解ではないです。
問題は▲3四竜には△2四歩と合駒されて詰まないと編集部一同思い込んでいたことです。

3二の桂がいい感じに利いてます。▲2三竜は△1五玉で詰みません。
▲4七角は合駒すると全部詰むんですが、△2五桂左!(下図)が絶妙の移動合で詰みません!

いやー、すごい。
さすが森先生。こんな難しい紛れが隠されているとはすごいなぁ。

と感心していたあの頃のぼくら。


しかし、そんな我々にある日衝撃の事実がもたらされたんです。

もう一度△2四歩の図を見てください。


・・・・・・・・・・・・・!!

なななんと!よく見たら▲1三竜△同玉▲2三竜!で簡単に詰んでるじゃありませんか!

あちょー!

むしろあちゃー!

つまり、▲3四竜には△2四歩で詰まないのではなくて、△2四金で詰まないという事実。

完全に内輪の話なんですが、気づいたときはびっくりしました。

と、いうわけで、森先生の「最強の3手詰」には短手数ながら驚きが詰まっています。年末年始で将棋の基礎力をアップしとこう、と思った方はぜひご購入ください。


それでは皆さん、今週もよい週末将棋ライフを!

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