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週刊将棋

雨宮編集長のコゴト@合掌

2015.12.19 | 週刊将棋編集部

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 毎年この時期になると、各メディアで今年の主な物故者をしのぶ企画がある。思いつくだけでも多くの著名人が世を去った。個人的には作詞家・岡本おさみさんの訃報がショックだった。
 代表作として「襟裳岬」「旅の宿」「落陽」が挙げられているが、自分は「シンシア」のB面に入っていた「竜飛崎」が好きだった。
 その詞には、こんな一節があった。

 この岬には秋に紫陽花さくという

 学生時代の旅で、実際に秋の竜飛崎に行ったら、ほんとうに紫陽花が咲いていた。

 将棋界。今年も何人もの関係者が惜しまれつつ世を去った。故人をしのび、印象を書きとめておこう。ご縁のなかった方は、お名前のみを掲載する。

■1月6日 観戦記者 福本和生さん 85歳

■1月30日 棋士 河口俊彦八段 78歳

 この人の著作がなければ、将棋界で書く仕事を志すことはなかった。若者と話すのがお好きな人だった。棋譜でも棋書でもないもので、将棋史に名を刻んだ。

■2月17日 棋士 丸田祐三九段 95歳

 学生だったころ、編集部のアルバイト初日に、丸田九段が編集部にどなりこんできた。記事内容に対するクレームだった。社員になってからあいさつしたとき、緊張したなあ…

■5月10日 カメラマン 炬口勝弘さん 73歳

 美しく撮る、ということよりも、現場を撮る、ということにこだわった人だったと思う。情に厚く、ご家族のために故郷へ帰った。

■5月14日 指導棋士 藤代三郎七段 86歳

■10月27日 元奨励会三段 天野貴元さん 30歳

 年下の死は、こたえる。闘病はつらかっただろうと思うが、それすらもパワーに変えているような気がした。彼の目力は忘れられない。

■11月24日 作家 高田宏さん 83歳

■12月5日 棋士 関屋喜代作八段 81歳

合掌