皆さんこんにちは。
最近詰将棋づいている島田です。
前回のブログで正解がわかった人はメールしてくださいといってみたところ、予想以上のご回答(解答)をいただきました。ありがとうございました。
皆さん結構詰将棋が好きなんですねー。
と、いうわけで本日も伊藤果先生の書籍の打ち合わせをした勢いで伊藤先生の詰将棋に挑戦してみたいと存じます。
先に言っておきますと、この問題は「そのかいわい」では伊藤先生が「夢の中で作った」詰将棋として非常に有名なもので、伊藤先生の若き日の代表作「残影」で発表されています。
これを聞いただけで、「あ、あれね」と思える人は間違いなくマニア認定ですね。
ちなみに私は当然のように知りませんでしたが。
とりあえず「残影」ってかっこいいなと。
と、いうわけで早速いきましょう。これです。
有名という割にはなんと簡素な図式!!
これなら解けるかも!?
しかしかかし、これだけの駒で奇々怪々な伊藤果ワールドが表現されているというからすごいです。
とか何とかいいつつ、ひらめいた私。
▲1四飛△同玉▲2四角成までの3手詰。
協力詰めならこれで終わりなんですけどね。▲1四飛には△2二玉で全然詰まねーです。
気を取り直して問題図をにらむ私。
次に考えたのは▲2四角成△2二玉▲2三飛△3一玉▲3三飛成。
ただ、これも以下△2一玉で詰まない。
うーん。惜しい。いや惜しくない。というかなんか駒が足りない。
ん?駒が足りない?
・・・はっ!まさか!?
これも伊藤果先生お得意の合駒問題ではなかろうか?
そう考えた私。
そしてついにひらめいた私。
そうだ!初手は▲4三飛!!
これで△2三歩なら今度は▲2四角成△2二玉▲2三飛成△3一玉となったときに
▲3二歩~▲4三龍で詰み。
おー!できた!
2三への合駒は前に利く駒だと、全部今と同じ手順で詰む。桂も▲4三桂~▲5一馬、角も▲5三角で詰む。やったー。
しかしかかし、話はそう単純ではなくて▲4三飛には3三に中合いしてきますわな。
例えば▲4三飛に△3三歩。
でもこの場合は▲同飛成△2三合に▲1四歩と打って
△同玉▲2四龍以下詰む。
前に進む駒は全部この▲1四○の筋で詰むので3三に中合するのは角か桂。
ただ、△3三角は▲同飛成△2三合に▲2二角と打って結局△1四玉と上がらされるので同じ運命。
と、いうわけで初手▲1四飛に△3三桂は限定合。ここまでは良し。
で、▲同飛成。
ここで△2三歩と打ってみる。
そうすると▲3一角成△1四玉▲3四龍~▲2六桂で詰みそう。
と、いうわけで2三への合駒は▲3四龍とされたときに△同○とできる角か金か銀。
・・・と、ここまで考えて頭の容量オーバーにより断念した私。
無理です、こんなの。民間人には無理です。
実はこの問題は3発もの限定合が飛び出すそうです。
まじすげー。まじ奇跡。というか、まだ先が長い(泣)
最初に見たときはあんなに簡単そうに見えたのに・・・。
しかもこの問題を夢の中で作るって、どういうことやねん・・・。
まさに、ハタスマジック。
と、いうわけで例のごとくこの問題が解けた方はsoft@mynavi.jpまで件名「伊藤果詰将棋」でお便りください。
当然何も出ませんが、私から最大級の尊敬の念をお送りさせていただきます。
いつか出る伊藤果先生の何か、お楽しみに。