雨宮編集長のコゴト@最終回 | マイナビブックス

価値ある情報を幅広く紹介。将棋の「知りたい」はここで見つかる

マイナビ将棋編集部BLOG

週刊将棋

雨宮編集長のコゴト@最終回

2015.06.13 | 週刊将棋編集部

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 長く続いた連載マンガ「笑え!ゼッフィーロ」が、6月24日号で最終回となる。ちょうど370回。7年以上の長期連載だった。

 高校の部活が舞台だった。将棋マンガのほとんどがプロの世界、あるいはプロを目指す世界を舞台にしているので、珍しい設定ではあった。そのうえ、戦いのメインは団体戦。しかも、主人公たちのチームは地区予選でライバル校にどうしても勝てず、一度も全国大会に出場できなかった。
 華がないといえば、その通り。リアルといえば、このうえなくリアル。高校の部活マンガとしては、努力と友情と恋がある王道だったと思う(感覚古いか?)。
 実際に部活で団体戦に取り組んだ人は、将棋ファンの中でも多くはないだろう。そもそもが個人競技だし、対局もそれぞれ。「チームワークとか、関係あるの?」と思われても不思議じゃない。
でも、あるんです。チームワークも、仲間との絆も。それを思い出させてくれた「笑え!ゼッフィーロ」だった。

作者の柳葉あきらさんは、高校将棋の現場を積極的に取材し、経験者に話を聞いた。かつて高校将棋の現場でヒヨッコ選手だった筆者には、細かいところのこだわりがうれしかった。長期連載、お疲れさまでした。

 高校生活最後の地区大会でライバル校に一矢報いた主人公チーム。最終回に向けて、仲間との別れがどんな風に描かれるのか。楽しみにしている。

 なお、「笑え!ゼッフィーロ」終了後は、連載マンガはしばらくお休みします。代わりに複数の講座を立ち上げますので、そちらもお楽しみに。