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雨宮編集長のコゴト@将棋界の一番長い日

2015.02.28 | 週刊将棋編集部

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1月は月初が正月休み。2月はそもそも日数が少ない。だから1年の6分の1は、あっという間に終わる。そして3月に入ると、いきなり「長い日」がやってくる。

A級順位戦最終局が、今年は日曜日に行われる。テレビ中継、ネット中継、モバイル中継が、それぞれどんな数字になるのか興味深い。

ほぼ確実に日付を越えての決着になるので、気がかりは月曜日の寝不足。オリンピックやワールドカップの中継が日本では深夜の時間帯になるので、というのとはわけが違う。スポーツ中継ならせいぜい2~3時間。「将棋界の一番長い日」は、日曜日の朝10時に始まり、しかも5局が同時進行で深夜になだれ込むのだ。自宅で横になっていられるとしても、神経はかなりの疲労を伴う。昼過ぎから夕方くらいまでに、仮眠をとっておくことをお勧めする。

リーグの状況は他の記者も書いているので詳しくは触れない。挑戦者は決まらないかもしれないが、降級は確実に決まる。誰が挑戦者になっても名人初挑戦という状況は、元名人や名人戦経験者の星が伸びなかったということだ。

降級の可能性が残っている3人の中に前名人がいる。「将棋界の一番長い日」らしいドラマチックな設定だ。前名人の即降級は過去に例がない。対戦相手には初挑戦がかかっている。そんなわけで、個人的に最も気になるカードは森内俊之-行方尚史だ。