9月6日付の稿で、先手勝率と矢倉のデータを紹介した。ちょうど2カ月経ったので、続報をお伝えする。
9月と10月は先手がそこそこ勝ち越し、勝率をじりっと上げた。
4月からの先後勝敗は、以下の通り。
4月 ▲70-△76 0.479(先手勝率・以下同)
5月 ▲65-△61 0.516
6月 ▲83-△74 0.529
7月 ▲141-△124 0.532
8月 ▲93-△103 0.474
9月 ▲129-△118 0.522
10月 ▲128-△104 0.552
合計 ▲709-△660 0.518
8月の負け越しでどうなることかと思ったが、2カ月で先手勝率は1分上昇した。10月は今期最も先手勝率が高かった。とはいえ、まだ先手の貯金は49。まだまだ年間の結末は分からない。
では矢倉はどうなったか。4~8月で▲55-△78と先手が23も負け越していた。
9、10月の2カ月は▲30-△30とまったくの互角だった。今期通算では▲85-△108 0.440。先手勝率は上がったものの、負け越し数は変わらない。もっとも、この2カ月で矢倉が負け越さなかったので、先手の勝ち越しが維持できた、ともいえる。
ちなみに、横歩取りは4~10月が▲105-△105で5割ちょうど。対局数210は矢倉の193を上回っている。
さらにちなみに、角換わりは4~10月が▲100-△83、先手勝率0.546。
どうやら居飛車系3大戦型で、ざっくり前後互角という現状だ。