何かを描き足して解く!「パズルゲーム」にチャレンジ|MacFan

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藤原鉄頭の明日のためのアプリ

何かを描き足して解く!「パズルゲーム」にチャレンジ

文●藤原鉄頭

ワタクシ藤原鉄頭が、幸せを追い求めて(それもアプリ頼みで)試行錯誤する日常を取り上げていきます。

 

 

見逃す手はない

アップストア(App Store)で取り扱われているアプリの数は約210万本(Appfigures調べ、2017年の数値)。実はこの数字、前年に比べると5パーセント減で、減少したのは2014年の調査開始以来、初めてのことなんだそうである。理由はいくつかあって、アップルが審査のガイドラインを厳しくしたことや、iOS 11で動作対象外になったアプリが大量に出たこと、また更新されずに放置されるなど、問題あるアプリをストアから削除したことなどが挙げられる。

ちなみに2017年にアップストアで新たに公開されたアプリは75万5千本で、こちらも前年比29パーセント減と落ち込んでいる。一方、アンドロイドアプリを扱うグーグル・プレイは2017年に150万本ものアプリが公開。数でアップストアを圧倒している。同じアプリという製品を扱いながら、クオリティにこだわり厳しい姿勢で臨むアップストアと、いわば野放し状態で商品は豊富だがミソもクソも一緒なグーグルプレイ。両ストアのスタンスは対照的だ。どちらを選ぶかはアナタ次第です(っていうか端末次第です)。

もちろんiPhoneユーザであるワタクシは、アップストアを利用しているわけだが、減少しているとはいえ、続々と新しいアプリは登場している。その中から需要と供給のタイミングがマッチして、ラッキーな出会いを果たせるのはほんの一握りに過ぎない。大多数のアプリは存在さえ知らないまま埋もれてしまうのである。だけど真にパワーのあるアプリなら、いつかはそこから抜け出すこともあるだろう。今回はそんなアプリを取り上げた。旧作だからといって見逃す手はない、ユニークで面白い傑作だ。

 

試行錯誤は楽しい  

「Q」は2015年1月にリリースされた物理パズルゲームで、当時、iOSでもアンドロイドでも1位を獲得し話題を呼んだらしい。「こんな有名な作品を知らないのはアンタだけだ」とお叱りを受けそうだが、当時、ワタクシのアンテナは向きが悪かったのかまったく引っかからなかったのである。それがリリースから4年近い今、どういう経緯かは忘れたが、出会い、そしてハマった。

基本構成は簡単だ。お題があってそれに答える、その繰り返しだ。お題は「(皿から)ボールを出せ」とか「(ピラミッドの頂上にいる)お相撲さんを左のカベに当てろ」とか「ヒーローを立った状態にしろ」といった単純なもので、解答者は画面に何かを描き足すことで、お題をクリアしていく。描いたものは物理の法則に従って動く。物体は落下するし、不安定なものは倒れる。そのとき生まれる力で、ボールやヒーローを指示どおりに動かせればステージクリアだ。

たとえば「ヒーローを立った状態にしろ」だと、仰向けにひっくりかえっているヒーローの足先に落ちるように何か(小さなボールとか)を描くと、ボールの反動でヒーローが立ち上がる…のだけど、勢いがつきすぎてまた倒れてしまうので、前もって転倒防止用の壁を描いておく。

こう書くと簡単そうだが、実は意外と難しい。ボールの大きさ、落とし所、壁の位置と角度などを、何度も繰り返して「実験」することで、ようやく答えにたどり着くのだ。このとき、描きたいものがうまく描けないもどかしさに身悶えしつつ、少しずつ答えに近づいていくワクワク感に舌なめずりし、やがて試行錯誤の末に味わう達成感の美味なこと! すぐに次のお題をおかわりするのはいうまでもない。    

 

 

実に面白い

 

 

Q .物理演算パズル

【作者】liica,Inc.
【価格】無料
【場所】App Store>ゲーム

画面に何かを描き足すことで、お題をクリアしていくパズルゲーム。見た目はシンプルだが、難易度は高い。何度もチャレンジを繰り返し、アイデアとテクニック、それに幸運が重なって、お題をクリアしていくのは楽しいし達成感がある。答えは1つではなく、やり方はいろいろあって、とにかく解いた者勝ちという自由さもいい。

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