「リアコレR」を使ってロボホンをカスタマイズ|MacFan

レクチャー となりのアプリ

流郷綾乃

「リアコレR」を使ってロボホンをカスタマイズ

文●美崎栄一郎

「iPhone/iPadバカ」でも知られるビジネス書作家・美崎栄一郎氏が、著名人のiPhoneの中身を覗き見!

 

 

見せる人/流郷綾乃 

株式会社ムスカ 代表取締役 暫定CEO。PRJD総合プロデューサー、ロボスタエバンジェリスト、シーマン人工知能研究所広報、ロボホンエバンジェリスト(非公認)、Lady Go暫定総合プロデューサー。【URL】https://musca.info/?

 

流郷綾乃さんのiPhoneにインストールされているアプリ リアコレR/YourNail/kmタクシー/docks/NewsPicks/SUPERMOJI

 

 

虫を使ったすごい技術

今回のゲストは、ITベンチャーである株式会社ムスカの暫定CEOに就任した流郷綾乃さん。「暫定CEO」という肩書きは、アップルファンとしては懐かしい響きですよね。ムスカは、ロシアで開発された技術を活用しているITベンチャーなのですが、“IT”は「Information Technology」ではなく「Insect Technology(昆虫技術)」を意味しています。

ロシアとアメリカが宇宙開発競争をしている時代、有人飛行で火星まで行く計画がありました。地球から火星までは、小さな宇宙船で往復約4年。その宇宙船の中で自給自足できるように開発された技術が、虫を使って人間の排泄物を肥料化して植物を育て、虫自身もタンパク源として宇宙食にするという究極のリサイクル計画です。その計画に一番良さそうな昆虫が、ハエ。あー、言っちゃった。ここまで、できる限り直接的な言葉は避けてきたのですが…。28才の若い女性暫定CEOの流郷さんが、ウンチとハエについて力説するのは、なんとも不思議な雰囲気ですが、これがすごい技術なのです。

たとえば、このハエの幼虫を養殖の鯛に食べさせると、通常の餌を食べた鯛と比べて色も良く大きく成長するそうです。鳥も大きくなります。魚も鳥も本来は虫を食べているわけですが、今人間が与える餌にはおそらく虫は入っていません。虫を餌に配合するには、虫の安定供給が難しいでしょうから、別の素材で餌を作っていたわけです。しかしながら、ムスカが活用するシステムは、宇宙船の中という小さな閉鎖形でも運用できる仕組みのため、幼虫の安定供給が可能なのです。

つまり、ムスカは食料難を解決するすごい技術を持っているということ。ロシアでは、サラブレッド馬のように超エリートな“サラブレッドハエ”を育成しているそうです。サラブレッドハエ(馬なのか虫なのか謎な表現ですが)は、ストレス耐性が高かったり、孵化率が高く太りやすかったりするようですが、その技術を利用して、現在ムスカは事業化に向けて資金調達を行っています。

ちなみに、よくある質問として、そのサラブレッドハエが逃げ出して自然界のハエと繁殖したらどうなるの? ヤバくないの?と聞かれるそうです。でも、たとえばサラブレッドの馬が駄馬と勾配すれば単なる普通の馬が産まれるだけですから、何の問題もありません。遺伝子組み換えとかではなく、「優秀なハエ」というだけですから。




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