2018.06.20
メッシュWi-Fi普及の起爆剤となるか?
Google Wifi
【開発】Google
【価格】1万6200円/1台、4万2120円/3台
【Size】直径106.1mm×高さ68.7mm
【URL】https://store.google.com/jp/product/google_wifi
手軽にメッシュネットワークを
グーグルWifiは、その名のとおりグーグルが提供するWi-Fiルータです。メッシュネットワークに対応し、複数台のWifiポイントを設置することで、通信可能範囲の広いワイヤレスネットワークを構築できます。
本製品の最大の特長は、洗練されたスマホアプリで簡単にセットアップができる点にあるといえるでしょう。ネットワークの専門的な知識がなくてもセットアップができ、さらにゲストネットワークの作成や、デバイスを指定して接続時間を制限する「ペアレンタルコントロール」といった一歩進んだ機能も簡単に設定できます。
さらに、Wi-Fiルータとしての性能も十分なものです。たとえば、2.4GHz帯と5GHz帯の同時デュアルバンド接続に対応しているため、5GHz帯に対応していないデバイスが混在している環境でも問題なく導入が可能です。
また、混雑の少ないチャネルを自動で選ぶことにより速度低下を回避したり、複数台のクライアントに対して同時に通信処理を行う「MU─MIMO」にも対応しています。高度な機能では、クライアントのIPアドレスの予約やポートフォワーディングといった機能も備えているため、ネットワーク対応の監視カメラに外部からアクセスしたい、といったニーズにも応えられます。
コンパクトで十分な性能
一方で、AirMacエクストリームやほかのルータ製品に比べると、若干物足りないと思える部分がいくつかあります。まず1つ目は、「最大ストリーム数」が2本と限られている点です。AirMacエクストリームでは3ストリームに対応しており、最大1.3Gbps(理論値)になりますが、2ストリームでは867Mbpsまでになります。しかし、3ストリームに対応するMacは限定的ですしモバイル機器は1ストリームが標準ですから、大きな問題ではありません。
また、USBポートは電源用であり、プリンタや外部ストレージなどをつないでシェアする機能がありませんが、そうしたヘビーユーザ向けの製品ではない点は理解しましょう。
これらの点が気にならない環境であれば、コンパクトで美しい本体とシンプルな設定アプリはとても魅力的なはず。これからのWi-Fiルータとして良い選択肢の1つになるでしょう。
円筒形デザイン
直径106.1×高さ68.7mmのコンパクトなボディ。シンプルなデザインでどんな空間にもよく馴染みます。
コネクタが目立たない
インターフェイスは、ギガビットイーサネットが2基のみ。片方はモデムにつなぎ、もう片方は有線のコンピュータやプリンタなどに接続できます。USB-Cポートは電源供給用です。