アラカルト Macintoshビギンズ

MacがビデオデジタイザになるMacVision

文●大谷和利

Blast from the past ── あの頃の懐かしい思い出

さらに進化した画像入力アクセサリ

前回は、ImageWriterとThunderScanを組み合わせることで、Macが写真や印刷されたイメージを画面内に取り込んで加工する能力を手に入れた話をした。しかし、広がるMacの応用分野は、さらに新しいタイプの画像入力装置を必要としていた。

そこに登場したのが、コアラ・テクノロジーズというAppleと並んで奇抜な社名を持つ会社のMacVisionである。同社は、元々、Apple II用の入力装置メーカーとして知られ、Koala Padと呼ばれる小型で安価なグラフィックタブレットや、モニタ画面上に直接絵などが描けるライトペン装置を開発・販売していた。

MacVisionはアメリカでは1985年に発売されたのだが、僕が日本で入手できたのは1986年のことだった。MacVisionの本体は中版の辞書ほどのサイズを持つインターフェイスボックスであり、その色や角を面取りしたデザインはMac本体とマッチしていた。

このボックスのビデオ入力端子にビデオカメラやビデオデッキなどの映像機器をケーブルでつないで再生すると、内蔵の回路によって映像のアナログ信号がデジタル信号に変換され、シリアルポート経由でMacに送られる。ボックス上面にある2つの丸いダイアルは、それぞれ明るさとコントラストの調整ボリュームになっていた。

専用の取り込みソフトウェアは、他のソフトウェアを使用中であっても、自由に呼び出して利用することができるように、デスクアクセサリ(シングルタスクだった当時にMac上で他のソフト実行時に呼び出して使える電卓やメモパッドなどの小さなユーティリティソフト)の形式を採っていた。MacVisonで取り込まれたイメージは、たいていペイントソフトのMacPaint上で編集を加えたり、ワードプロセッサの文書内に直接ペーストして使用することが多く、デスクアクセサリとして使える点は作業効率からいっても都合が良かった。




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