テキストエディタ「stone」がまもなく登場|MacFan

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日本語組版のプロフェッショナルが開発した本気のソフト

テキストエディタ「stone」がまもなく登場

文●栗原亮

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グラフィックデザイナーの原研哉氏が代表取締役社長を務める株式会社日本デザインセンター。同社が発表したテキストエディタ「stone(ストーン)」は、シンプルで美しく、書き手の気分を上げてくれる新しいソフトだ。その開発責任者に日本語エディタにかける「こだわり」を聞いた。

 

書くことの楽しさを広める

テキストエディタの使い心地にこだわるMacユーザは多い。優れたツールは書き手の気分を高揚させるからだ。しかし、これまでのテキストエディタはどちらかといえばエンジニア的な発想に基づいた設計で、多機能志向のソフトが多かった。無論、これは効率の良い文章作成やプログラムのコーディングといった用途には適しているが、「日本語を書く楽しさ」そのものを感じさせるものであったかというと疑問が残る。

そうした中、新たな日本語テキストエディタ「ストーン(stone)」が日本デザインセンター(以下NDC)より発表された。NDCは広告業界での知名度は抜群だが、Mac用ソフトの開発については前例がなく、意外に思った人も多いだろう。

「グラフィックデザインや印刷物に強い会社というイメージを持たれていますが、 WEBなどディスプレイ上でもNDCとしての存在感をよりアピールするための取り組みの1つとして、このプロジェクトが始まりました」とディレクターの横田泰斗氏は語る。

まったく手探りの状態で始まったプロジェクト。企画段階から約1年をかけて辿り着いたのは「書くことの楽しさ」を伝えるテキストエディタだった。

「企画からプロトタイプの段階では、ザ・ギルド(THE GUILD)代表の深津貴之さんの助言も仰ぎ、自社の強みである文字組やフォントのノウハウを活かした“書く”ためのソフトを作ることになりました。海外ではバイワード(Byword)など洗練されたテキストエディタはあったのですが、日本語の表現に特化したものが見当たらなかったのもエディタを選んだ理由の1つです」とデザインを行った北本浩之氏は話す。

 

 

日本デザインセンターで「stone」開発プロジェクトを指揮したデザイナーの横田泰斗氏(右)と北本浩之氏(左)。同社は1959年に日本の広告デザインの発展と質的水準の向上をはかる創造集団として設立された。【URL】https://www.ndc.co.jp




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