ローカル新聞の編集長が手放せないiPhoneアプリ|MacFan

レクチャー となりのアプリ

第10回 菅野夕霧

ローカル新聞の編集長が手放せないiPhoneアプリ

文●美崎栄一郎写真●黒田彰

「iPhone/iPadバカ」でも知られるビジネス書作家・美崎栄一郎氏が、著名人のiPhoneの中身を覗き見!

見せる人/菅野夕霧

コピーライター。Yahoo!ニュースへ配信を行っている地域情報サイト「市ケ谷経済新聞」の編集長。株式会社ヴィズデザイン PRプランナー兼クリエイティブディレクター。雑誌『宣伝会議』のPR関連のセミナー講師。2010年4月には『ヤフートピックスを狙え』(新潮社)を刊行。
【URL】【URL】http://ameblo.jp/yugiri-kanno/

 

菅野夕霧さんのiPhoneメイン画面にあるアプリ みんなの経済新聞ニュース/PRカレンダー/SmartNews/Yahoo!ニュース/Messenger

 

 

主観は盛り込まない

東京・市ヶ谷には「市ケ谷経済新聞」というWEB上のローカル新聞が存在します。もしかしたら、神楽坂のお店を調べるときに目にしたことがある人もいるかもしれません。その市ケ谷経済新聞の編集長を務めるのが、今回のゲストである菅野夕霧さんです。

市ケ谷経済新聞の人気記事は、「Yahoo!ニュース」でも配信される仕組みになっています。菅野さんご自身も『ヤフートピックスを狙え』という本を書かれているわけですから、運営の極意について聞いてみました。

「共感され、記事がよく読まれるためには、ネタ、つまり素材が一番重要です。それをどうやって見つけてくるのかというのが、一番のコツですね。本業が広告制作のコピーライターなので、キャッチコピーを駆使しているかのように思われがちなのですが、コピーライターの仕事と市ケ谷経済新聞の編集長の仕事は真逆なんです」

「素材で勝負する」というのはどういうことなのでしょう? 

「ニュース記事ですから、主観を入れてはいけないんです。たとえば、飲食店の記事を書く場合も、“おいしい”“うまい”とは書けない。それは主観ですから」

飲食店の記事の場合、味の感想を盛り込まないと何にも書けないように思えますが、実はそうではないようです。市ケ谷経済新聞では、メニューや食材、創業に至った背景などを記事にするのだそう。そして、記事になった飲食店は、その後雑誌やテレビに取り上げられることも多いのだとか。

市ケ谷経済新聞は、「みんなの経済新聞ネットワーク」という地域に根ざしたネット新聞として運営されています。たとえば、青森県なら八戸、九州なら鹿児島のようにエリアによって異なる事業体が運営しているユニークな組織の1つ。そういえば、私が経営している別府の「ことばハウス」を、大分経済新聞の記者さんが取材してくれたことがありました。




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