知的好奇心を刺激する学び|MacFan

アラカルト 現場を変えるMobilityのアイデア

知的好奇心を刺激する学び

文●福田弘徳

企業や教育機関へのアップル製品の導入をサポートする、株式会社Tooの福田弘徳氏が「モビリティ」の地平を語る。

©goodmoments

 

iPhoneが登場して10年が経ち、我々の日常生活は10年前と比べて大きく様変わりした。電車の中では新聞や雑誌、文庫本を手にしている人が多かったが、今ではほとんどの人がスマートフォンの画面に目を向けている。私自身、10年前は二つ折りの携帯電話を所有していた。今では一日の起きている間、肌身離さずiPhoneが手の届くところにあり、すべての情報の入り口になる生活が当たり前になった。

10年前にインターネットで検索ができ、いつでもどこでも音楽や動画を聴くことができ、あらゆる買い物が購入から決済までモバイル一つで完結する世界を想像できただろうか。これから先もテクノロジーは進化し、我々の日常生活を大きく変化させていくことだろう。

モバイルが中心の日常がデファクトとなったが、決してその存在は「悪」ではない。重要なのは、その画面の中に何を見い出しているかだ。教育現場で重要視されている「21世紀型スキル」などを身につけるにも、テクノロジーに使われるのではなく、いかにテクノロジーを使って自分自身の知的好奇心を開拓するかが問われているのである。デジタルネイティブは、生まれたときからiPadが世の中に存在していた世代だ。彼らがテクノロジーを通して得る学びの体験は、我々大人が受けてきた教育では想像もつかなかった可能性に満ちている。

ある教育関係者と会ったとき、たとえば電卓アプリは、計算を楽に行うためのツールとして有用なだけでなく、子どもたちにとって「なぜそのような計算結果になるのか?」という疑問を持たせることができ、算数や数学により興味を持たせることができる点でも有用だと語っていた。




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