2016.06.19
Mac OS Xは、初期状態のまままでも直感的に操作ができる優れたユーザインターフェースを搭載したOSですが、ちょっとした基本を抑えるだけでさらに便利に利用できます。この連載では、そのコツを解説しています
忙しい人こそOS Xの環境を見直そう
直感的でわかりやすい操作性は、Macの利点の1つです。高いハードウェア性能を謳うコンピュータを探し求めるよりも、迷わずすぐに操作できるMacを選ぶほうが、結果的にユーザの時間を節約できるといえます。
そのまま使っていても効率よく作業できるOS Xですが、さらに時間を節約したいという忙しい人もいるでしょう。
そうした「時短」のニーズに応えるテクニックには、いくつかのアプローチがあります。ショートカットキーなどを駆使してユーザ自身の作業効率をアップするという方法もありますが、それだと習熟のための時間や労力がある程度かかってしまいます。手っ取り早いのは、システムやソフトの環境設定を見直して細かくチューニングすることです。一つ一つの設定では、それほど速度の改善を実感できないかもしれませんが、複数の設定を積み重ねることで、長い目で見ると繰り返し作業や無駄が減って時短が実現します。
また、システムやソフトの不具合が原因でMacの速度が低下している場合は、メンテナンス作業で元どおりの速度を取り戻せます。場合によってはOS Xの再インストールなど手間のように感じるかもしれませんが、定期的にソフトの状態をチェックすることも、トータルで見れば操作の時短につながるのです。
今号ではこれらのアプローチの中から、設定の変更だけで手軽に実現できる時短テクニックを中心に解説します。