働きのしくみを知ろう!・1●Macのしくみ大図鑑|MacFan

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Macの目に見えない裏側を詳しく見たい

働きのしくみを知ろう!・1●Macのしくみ大図鑑

文●氷川りそな

起動スイッチを押したら、すぐに起動するMac。その裏側では、数多くのハードウェアとソフトウェアのやりとりが行われています。私たちの目には触れないMacの中では、いったいどんなやりとりが行われているのでしょう?

【FOCUS 1】Macが起動するしくみ

電源ボタンを押せば、Macが起動して使えるようになる。一見当たり前のように思えるこの動作の裏で何が起こっているのでしょうか。まずおおまかにいうと、電源ボタンを押すとメインロジックボードが検知し、CPUが動き出し、「ブートROM」と呼ばれるファームウェアが起動に必要なハードウェアの準備を開始、システム起動に必要なディスクを決めます。その中からブートローダが読み込まれ、カーネル、そして周辺ファイルが読み込まれてサービスが起動し、ログインしたユーザ情報が読み込まれれば起動は完了という流れです。最近のMacはフラッシュストレージを採用しているため、わずか1分足らずで起動しますが、その間に多くのプロセスを踏みながら使える状態になっているのです。

1・起動待機状態

コンピュータの電源ユニットは「パワーコネクタ」でメインロジックボードに接続されています。電源ケーブル(ノート型Macでは電源アダプタか充電されたバッテリ)が接続されると、パワーコネクタを通じてメインロジックボードに待機電力が供給され始めます。