Macが動くしくみってなんだろう?●Macのしくみ大図鑑|MacFan

特集 特集

コンピュータって何でできてるの?

Macが動くしくみってなんだろう?●Macのしくみ大図鑑

文●栗原亮

コンピュータの構成要素

Macを含め、現代のデジタルコンピュータは「電子計算機」とも訳されます。コンピュータは瞬時に複雑で膨大な計算を行い、文字や画像、映像や音楽なども扱える「魔法の箱」のように思えますが、ハードウェアとしての基本原理は、実は「そろばん」と同じなんです。つまり、数値を数えたり足し算を行うことしかできないということ。

しかし、そろばんとの大きな違いは、計算の手順(アルゴリズム)をコンピュータ自身に覚えさせて計算の作業を自動化できる点です。人間は計算に必要なデータを用意して命令を与えるだけで、あとは計算機が手順に沿って計算を超高速に繰り返し、その計算結果を出力機器を通じて返してくれます。この手順書を一般的に「プログラム」、入力するデータと合わせて「ソフトウェア」と呼びます。このソフトウェアを複数搭載することで、さまざまな処理を実現しています。

そのためにさまざまな装置がMacに内蔵されていますが、「はたらき」という視点から見ると「入力」「記憶」「演算」「制御」「出力」の5つの装置に分類されます。ただし、これは概念的に把握しやすくするための考え方になります。