2016.04.17
「フェイスタイム(FaceTime)」と「メッセージ」は魅力あるサービスだが、iPhoneでは携帯本来の基本機能と重なるため、使っていない人も多い。そもそも、従来からあったものと重複するようなサービスを、なぜアップルがわざわざ専用に開発したのだろうか。これが今回の疑問だ。
不思議なサービスフェイスタイム
iPhoneユーザの方は、フェイスタイムとメッセージ(のアイメッセージ機能)をどのくらいお使いになっているだろうか。実をいうと、私個人はほとんど使っていない。ショートメッセージを送るときは、相手がiPhoneだと勝手に「アイメッセージ(iMessage)」になってしまうので無自覚に使っている程度だ。サービス内容に何か問題や不満があるわけではない。しかし、フェイスタイムはiPhoneの電話機能とバッティングするし、アイメッセージはiPhoneのSMS(ショートメッセージ、携帯メール)とバッティングする。確かに、Macを含む複数のデバイスから同時に利用できるなどの利点はあるが、携帯電話の基本機能と重なる部分が多いため、iPhoneユーザでありながらあまり使っていないという人も多いのではないだろうか。
なぜ、アップルはこのような携帯電話と機能が重なるサービスをわざわざ開発したのだろうか。
バックドア開発を拒否したアップル
アップルがフェイスタイムとメッセージを開発した正確な理由はわからないが、昨今話題となっているFBIとのプラバシーをめぐる論争で、ひとつ思いあたるところがある。