2015.10.11
アメリカから始まった科学技術系教育見直しの流れは、教材を含めた学びのあり方を根本から変えつつある。アップルの教育プロジェクトでも重要な役割を担うスフィロ(Sphero)社は、ハードとソフトの両方を開発できる強みを活かし、プログラミングを通じて子どもの考える力と創造性を伸ばす、SPRK(スパーク)製品群を提供する。
学際的教育への移行を支援
2010年創業のスフィロ社は、まだ若い企業ながら今夏には4500万ドルに上る資金調達にも成功するなど、勢いのある成長を続けている。今回、来日した同社のロス・イングラム氏に話を聞いた。
同社のビジョンは「ロボティクスによって未来をシェイプする(形作る)」(ロス氏)ことにあり、製品開発もそれに基づいて行われている。
そんなスフィロ社のベストセラーはボール型ロボティックトイの「スフィロ」だ。スマートデバイスのアプリ次第で遊び方が変わったり、使い方を進化させられる仕組みを当初から備えている。また、早い段階からマクロベースのプログラミング環境や、サードパーティ向けのSDKが整備され、コンシューマとプロの双方に対してオープンなプラットフォームとして普及してきた。