2015.10.09
アップル・ウォッチ(Apple Watch)のキラー機能として搭載されているフィットネス機能。アップルは「人々がより運動し、健康な生活を手に入れること」を、最新のウェアラブルデバイスの目的の1つに据えている。本社でこの分野を担当するフィットネス・健康技術ディレクター、ジェイ・ブラニック氏に話を聞いた。
アップル・ウォッチは2015年4月24日の発売以来、好調な売り上げで推移している。IDCによると、2015年第二四半期の販売台数は360万台で、ウェアラブルデバイスでは「フィットビット(FitBit)」に次いで2位、スマートウォッチ市場ではトップのシェアを記録している。iPhoneと同じくハイエンド商品として展開しているため、同市場での収益性も他社を圧倒していると見られる。
アップル・ウォッチは、新OS「watchOS 2」によってデバイスとしての本領を発揮する。アプリのネイティブコードを走らせ、また単体でWi−Fi接続をサポートするようになり、「アップル・ウォッチアプリは遅い」という評判を払拭できるはずだ。
watchOS 2以前までアップル・ウォッチのキラーアプリとして親しまれてきたのが、健康・フィットネス機能だ。米Wristlyの調査によると、アップル・ウォッチユーザの78%以上が「健康を意識するようになった」と回答している。そしてこの動機が86・1%のユーザが毎日装着し、97%のユーザが満足していると答えることにつながり、アップル・ウォッチの高い利用率と満足度を支える「習慣」を作り出している。