2023.09.06
人気放送作家が語るケチとアップルの交差点。
プロとの会話を楽しむ
最近、先輩方とご一緒して学んだことがある。それはプロとの会話を楽しむということだ。
モナコやカンヌでは、夜はもちろん、ランチでもシャンパンやワインを楽しんだ。昼からフルコースだ。それまで僕は、ワインはソムリエにおまかせだった。
でも、先輩方は違っていた。
「暑いから白で。甘味がちょっとあるものを」「樽香がするものを」「ブドウ品種はピノ・ノワールで」と細かく希望を出す。
なにせワインを1本頼むのに3分ぐらいはかけている。
「こっちにしようかな?」「ハチミツっぽいのは?」と懸命にワインを選ぶ。
選んでいるのではない。プロのソムリエとの会話を楽しんでいるのだ。そう、一期一会を喜んでいるように。
「僕はこの店に来たのは数回目だけど、彼(ソムリエ)はここで毎日働いている。だからなんでも知っているでしょ」と話す。
先日、先輩に誘われて沖縄へ行った。そのときも料理ひとつ、ワインひとつ選ぶのにも自分の思いや好みを必ず話していた。
それはもはや注文ではない。ソムリエやスタッフと会話を楽しんでいるのである。先輩方はプロとの会話を楽しんでいた。
そこには、サッカー元日本代表の方もいらっしゃった。プロ中のプロである。プロの話は本当に面白かった。いろいろなエピソードや精神的なことも学んだ。
やはりプロの話は面白い。体験者ではないとわからないことがたくさんある。プロとゴルフに行ったときも学びが多い。
このMac Fanだって、アップル製品に詳しいプロがたくさんいる。そんな人々の見解は面白い。スタバでコーヒーを選ぶときも会話が楽しい。プロと接する環境にいるだけで十分楽しいのだ。
ネット時代の今日において、ECサイトの買い物は便利だ。だけど、リアルな場では、プロの会話を楽しむ。すると人生はちょっとだけ豊かになる。
せっかくの出逢いを最大限に楽しむ。ケチの極意かもしれない。

EishiroNoro
放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。