グリーンハウスさん「SSD(Solid State Drive)」の 選び方を教えて!|MacFan

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グリーンハウスさん「SSD(Solid State Drive)」の 選び方を教えて!

文●山田井ユウキ

アップル製品を手厚くサポートするハード&ソフトメーカーの新製品について担当者に直撃!

5つのポイントで選びたい

圧倒的な速度で大容量データを転送できるSSDが大人気だ。そろそろ手に入れたいSSDの賢い選び方を、グリーンハウスに教えてもらった。

 

MF●そもそもSSDの長所は何でしょうか。

小山●SSDはHDD(ハードディスクドライブ)と同じく、データを記録するための装置です。仕組みが違うので、よりコンパクトで衝撃や熱にも強く、動作音も静かで読み取り速度も高速です。

小山●HDDのメリットは記憶容量がSSDより大きく、容量の割に安価なことです。とはいえ、現在はSSDもかなり安くなってきたので、SSDを選ばれる方が増えました。

MF●SSDにもさまざまな製品がありますが、選ぶ際のポイントはなんでしょう。

朱村●ポイントは容量、価格、転送速度の速さ、サイズ、デザインの5つです。Appleユーザの方はデザインにもこだわりがある方が多いと思います。SSDも様々なデザインの製品がありますので、まずは見た目で選ぶのも良いのではないでしょうか。実用面では何といっても容量が大事です。記録できるデータ容量はSSDの場合、小さいもので120GB、大きいものだと2TBレベルまであります。

MF●大きければ大きいほど便利ですよね。

朱村●それはそうですが、容量の大きいSSDは価格も跳ね上がります。容量と価格のバランスを考えたとき、もっとも容量単位あたりのコストパフォーマンスに優れているのは480GBあたりでしょう。実際、弊社製品でも480GBが売れ筋です。

小山●もちろん、今後技術の進歩に伴って大容量のSSDも安くなってくると思います。

転送速度は転送規格によって変わる。Thunderbolt 3は1秒あたり40Gbpsと高速で、USB3.0の8倍、Thunderbolt 2の2倍もの速度が出る。

 

MF●次のポイントは転送速度ですが…。

小山●転送速度はSSDとMac、双方の規格によって変わります。転送規格によって端子の規格も異なるのですが、同じ端子なら同じ転送規格とは限らないので注意が必要です。たとえば一般的なUSB端子はUSB-Aと呼ばれるものですが、外観は同じでも規格にはUSB2.0やUSB3.0などがあり、転送速度がまったく変わってくるのです。

朱村●なかでもThunderbolt 3と呼ばれる規格がもっとも最大転送速度が速く、1秒あたり40Gbpsのスピードでデータを転送できます。これは、USB3.0の8倍、Thunderbolt 2の2倍。14時間のHDビデオを1分未満で転送できる速度です。

小山●大容量のSSDユーザには、デザイナーやフォトグラファーなどデータサイズが巨大なファイルを日常的に扱う職業の方も多いでしょう。そういった方にとって短時間で巨大なデータを転送できるThunderbolt 3は魅力的ですし、そうでなくても転送速度は速いに越したことはありません。

MF●なるほど。ではThunderbolt 3規格のSSDを選べばいいのですね。

朱村●一つご注意いただきたいのは、SSD側だけがThunderbolt 3に対応していてもだめだということです。Macの方もThunderbolt 3に対応しているモデルでなければ使えません。Thunderbolt 3の外観はUSB-Cと同じですが、対応していないUSB-Cもありますのでしっかりご確認ください。

 

商品戦略本部 商品企画部
小山徹郎さん(写真左):売れ筋はコスパに優れた480GBモデルです

商品戦略本部 マーケティング部
朱村康さん(写真右):転送速度を求めるならThunderbolt 3対応モデルがおすすめ!

 

同じUSB-CでもThunderbolt 3に対応しているものと非対応のものがあるので注意が必要。Thunderbolt 3対応ケーブルにはマークがついているのが見分けるポイントだ。

 

駆動時間や装着方法も重要

MF●その他の選ぶポイントは?

草谷●ワイヤレスイヤフォンはAirPodsのようにケースに収納することで充電できるタイプが主流です。イヤフォンだけでどれくらい持つのか、バッテリケースも含めてどれくらい持つのか、それぞれチェックしたいですね。単体での駆動時間は3時間以上は欲しいところでしょうか。また、当然ですが充電にかかる時間が短いほうが使いやすいです。

冨田●装着方法もポイントです。イヤフォンにはカナル型という耳栓のような形状と、耳の入り口につけるインナーイヤー型という形状、そして耳にひっかけて装着するイヤーフック型などの形状があります。

谷内●カナル型はシリコン製のイヤーピースを耳に押し込むタイプです。密閉感がありますので音漏れしにくく、低音にも厚みが出ます。インナーイヤー型は耳の穴の入り口あたりにはめるタイプで、AirPodsなどもこのタイプですね。密閉感がさほどではなく、音の広がりを感じやすいというメリットがありますが、逆に音漏れしやすいというデメリットもあります。

MF●スポーツで使いたい場合は?

草谷●耳に引っかけられて安定感のあるイヤーフック型がいいでしょう。

谷内●運動では汗をかくこともありますので、防水だと安心ですね。お風呂でも使えます。また、マイクがついていると通話時に便利ですし、音楽を聴くことに集中したいときはノイズキャンセリング機能付きのイヤフォンがおすすめです。

 

グリーンハウスの製品
「GH-SSDTB3A」はこんな人にオススメ!

2018年10月に発売した、Thunder bolt 3に対応した外付けSSD。容量は240GBと480GBの2種類がある。読み込み1400MB/s、書き込み750MB/sの高速転送を実現し、可動部品がないため省電力性や耐衝撃性も高い。本体サイズは48×102×14.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約86gと軽量かつコンパクト。

指紋がつきにくいマットなシルバーの質感や、ゆるやかなアーチを描くスタイリッシュな外観は、Apple製品とのマッチングを意識したものだという。ACアダプタは不要でMacに接続すれば動作するバスパワー駆動タイプで、Thunderbolt 3対応ケーブルが付属する。コネクタ部分に稲妻のマークと「3」の表記があればThunderbolt 3に対応しているので買い替え時の参考に。最高速でのデータ転送を求める人に最適な一台といえるだろう。

デザインにこだわりのあるAppleユーザも納得のスタイリッシュな外観が魅力。バスパワー駆動なのでACアダプタを別に持ち歩かなくていいのがうれしい。

 

USB-CコネクタでThunderbolt 3対応のケーブル(25cm)が付属する。Mac側もThunderbolt 3に対応していないと使えないので、しっかり確認したいところだ。

 

【価格】オープンプライス(240GB:実売2万7130円/480GB:実売3万7930円)
【URL】https://www.green-house.co.jp/products/gh-ssdtb3a/

 

グリーンハウスの製品
「GH-SSDU3B」はこんな人にオススメ!

016年12月に発売した、USB3.1 Gen.1接続に対応するSSD。容量は120GB、240GB、480GB、960GBをラインナップする。書き込み、読み込み共に400MB/sの高速転送が可能で、可動部がないため衝撃や振動にも強い。また、ACアダプタが不要なバスパワー駆動タイプで、Macに接続するだけで動作する。

最大の特徴はそのコンパクトさ。W80×D49.5×H9.4mm(幅×奥行き×高さ)で重量は25g。まさに名刺サイズだ。シックで高級感あるデザインはApple製品と一緒に使うのにぴったりである。USB3.1 Gen.1ケーブル(15cm)が付属する。

大容量データを頻繁にやりとりする場合、ネットで転送するよりもSSDを直接渡した方が圧倒的に効率がいい。軽量コンパクトな本機は、そのような用途に最適な一台だ。

指でひょいっとつまめる軽さと、手のひらに余裕で収まるコンパクトなサイズ感が大きな魅力。この大きさで1TBまでのデータを持ち運べるのだからすごい。

 

Macと一緒に使っても違和感のないモダンで高級感のあるブラックカラー。転送規格はUSB3.1 Gen.1で、Thunderbolt 3ほど速くはないが十分に高速で汎用性が高い。

 

【価格】オープンプライス(120GB:実売1万2000円/240GB:実売1万6000円)/240GB:実売1万 6000円/480GB:実売3万5000円/960GB:実売5万3000円)
【URL】https://www.green-house.co.jp/products/gh-ssdu3b/

 

 

SSDだけじゃない!グリーンハウスのさまざまな製品たち

PCやスマートフォンのほか、映像・オーディオ機器やキッチン・ライフスタイル家電などさまざまな製品を販売するグリーンハウス。特にユニークなものを2つ紹介しよう。

低温調理器のGH-SVMAシリーズは、これまで家庭では難しかった低温調理(火を使わずお湯を循環させて加熱する)の温度・時間管理を可能にした画期的製品だ。肉などをジューシーに仕上げることができる。

自宅で簡単にビアカクテルが作れるビールサーバーGH-BEERLシリーズも見逃せない。好きな飲物を2本入れてレバーを倒せばクリーミーな泡とともにブレンドされたビアカクテルが完成。これからの季節に役立つはずだ。

低温調理器のGH-SVMA(左)とビールサーバーGH-BEERL(右)。どちらも暮らしを豊かにしてくれる製品だ。