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英文法の急所

英文法の急所(文法99回)

2016.06.02 | 岩村圭南

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英文法の急所(文法99回)

知っておくべき英文法のポイント(急所)を確認しましょう。今回のポイントは、苦手な構文を克服する(8)「文をつなぐ関係代名詞whoの用法」です。1.~4.のモノローグを赤字に注意して読んでください。

1. Have you met Cindy?
She's our new personnel manager.
She's the woman who sits by the window.

シンディーに会ったかい?
新しい人事部長の。
窓のそばに座ってる女性だよ。

2. The boss paired us up in work teams.
I asked to work with someone enthusiastic.
I got Andy, who loves his job.

上司からペアで働くように言われて。
一生懸命やる人と組みたいと頼んだら。
アンディーと組むようになった。彼、仕事が好きだからね。

3. I needed to find a gas station.
So I looked for someone who might help me.
But the person who(m) I asked had no idea.

ガソリンスタンドを見つけようと思って。
それで、助けてくれそうな人を探したんだ。
でも、声を掛けた人は知らなくて。

4. This is going to be a tough assignment.
I have to write a biography of someone.
And it's a person about whom I know nothing.

この課題は大変だぞ。
ある人物の伝記を書かなくてはならないから。
しかも、自分の知らない人物のだよ。


▽解説・練習
【解説】
1. このwhoは二つの文を結びつけけ、sits ~の主語(the woman)の働きをしています。このwhoはthatと置き換えられます。personnel manager「人事部の部長」。
2. whoは二つの文をつなぎ、loves his jobの主語(Andy)にもなっています。この場合、whoの前にコンマがありますので、日本語の訳からもわかるように、後から説明を付け足しているのです。コンマがなければ「仕事が好きなアンディーと組むようになった」の意味になります。
3. このwhoは二つの文をつなぎ、askedの目的語にもなっています。目的格whomの代わりにwhoがよく使われます。また、この場合のwho(m)は省略できます。「ガソリンスタンド」は和製英語。英語ではgas station, filling stationと言います。
4. aboutの位置に注目。whom I know nothing about(この文の方が口語的)のaboutがwhomの前に来ています。whomは文をつなぎ、know nothing aboutの目的語としての役割を果たしています。biography「伝記」。

【練習】
練習しましょう(穴埋め)。

5. She was the only person in the theater (   ) (   ) wearing a hat.
→劇場の中で帽子をかぶっているのは彼女だけだった。
6. My son, (   ) (   ) soccer, joined a new team this year.
→うちの息子、サッカーが好きなんだけど、今年新しいチームに入ったんだ。
7. I met a friend (   ) (   ) hadn't seen in years.
→久しぶりに友達に会った。
8. The man (   ) (   ) just spilled your drink on is the governor.
→君が飲み物をこぼした人は知事なんだよ。



▽解答・解説・音声
【解答】
5. who was
6. who loves
7. who I
8. who you

【解説】
5. whoは接続詞とwas wearing ~の主語の働きをしています。whoの代わりにthatも使えます。
6. whoがコンマで挟まれています。これで「サッカーが好きなんだけど」と言葉を付け足しています。
7. who(m)はseenの目的語にもなっています。このwho(m)は省略可能。
8. このwhoはspilled your drink onの目的語の役割をしています。ここではwhomの代わりにwhoを使用。who(m)は省略できます。文法的にはon whom you just spilled your drinkも可能ですが、who you ~ onの方が自然な言い方です。

【リピーティング】
音声を聞きながらリピートしましょう。「英文→リピートポーズ」の順になっています。番号は読み上げません。それでは始めましょう(▷をクリック)。



5. She was the only person in the theater who was wearing a hat.
6. My son, who loves soccer, joined a new team this year.
7. I met a friend who I hadn't seen in years.
8. The man who you just spilled your drink on is the governor.


今日のワンポイント
who(m)の使い方を例文でもう一度確認しておきましょう。

I hate a guy who would make light of a friend.
→友達をないがしろにするやつは嫌いだ。
She's the kind of person who can get the job done.
→彼女は仕事ができる人だよ。
John is the person who(m) you should ask for advice about the job.
→仕事についてアドバイスして欲しいならジョンに聞けばいいよ。
Is there someone who(m) you want to speak with?
→誰か話したい人がいるんですか?

この後、忘れずに音読しておきましょう。

また明日。See you tomorrow.


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